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父の思い ページ20

《それで娘さんなんですが、学校もありますし、こちらで引き取ることによって、浅野さんもご心配をされているかと思います。

ですので、浅野さんの元へお送りしたいのですが、一度お会いしてご挨拶をさせて頂けませんか?

お忙しいとは存じておりますが、明日お時間を頂きたいと考えております。》




礼儀正しく丁寧な対応で来られれば、こちらとてその申し出を拒むわけにはいかない。



何より、娘を預かってもらっているという名目上がある。





「分かりました。

時間は問題ありませんよ。

明日は休日ですから。

それと、送ってもらう必要はありません。


こちらから向かいますから。」





《そうですか。

ありがとうございます。

もしよろしければ、どこかでお会いするというのはどうでしょう?

こちらとしてもわざわざ出向いて頂くのも申し訳ありませんし。

家の妹も浅野さんにお会いしたいと申しております。》





「ええ、構いませんよ。」



《それでしたら………》







それ以降、私は明日の約束を取り付けて、電話を終わらせた。






まさか、A関係の電話だったとは。


明日か。




私はスケジュールのアプリを開くと明日の予定に約束を入れた。







“私はパパのお飾り人形じゃないもん!!”






ふと脳裏に、娘の泣き叫ぶ様子が浮かんだ。





あんなに必死な瞳で泣いて、私に意思を伝えたのは、初めてだったか。





今になって、娘への関わりが思い起こされる。



確かに、息子と同じく全てにおいて完璧にこなして来た。



それが強者としての必要事項だからこそ、それをあえて褒めることはしなかった。





だが、それがAを傷付けていることに気づけなかったのは、自分の不足している所。







携帯をデスクに置いて、私はマグカップを手に取った。





冷めたコーヒーを口にすると、残っている作業を再開した。

宴→←父親の推測



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(プロフ) - ちくわさん» コメントありがとうございます。嬉しいお言葉を下さり、励みになります。悪の大罪シリーズについてですが、実は知らなくて、すいません……。「悪の娘』とかがあると名前だけは聞いたことがありますが、分からないです。おススメ作品ですか? (2018年6月1日 21時) (レス) id: eca00d5e47 (このIDを非表示/違反報告)
ちくわ - 面白いです! 悪ノ大罪シリーズとか知ってたりしますか? (2018年6月1日 17時) (レス) id: ae2f86a54b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年2月18日 8時

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