【Fischer's】恋してもいいですか？【短編集】

お家デート：シルク ページ23

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ある日の日曜日

微妙な天気





『だらだらするのには、もってこいだね』



「なんだそれ」


いつも何処かに出かけたりするデートだったから
今日は珍しく二人でゴロゴロ



「あっ、そういえば前借りてたDVD見てもいい？」



シルクが取り出したのは、少し前に何かの賞をとった海外のもの



『いいよ。それ少し気になってたんだよね〜』




早速DVDプレイヤーにセットして始まる


数十分経ち手に汗握る銃戦

物語にのめり込み過ぎてあっという間に終わった


『あの爆発絶対主人公死んでるよね』


「だね笑｡地味に高い所から落ちる方が死んでると思うけど」




主人公がどうだったかとか、ああいうのやってみたいだとか感想を言い合う






「ってか、こんなのカップルで観てる人いないと思う」



確かに…私達もいい大人だから、恋愛系は少し抵抗がある

でもシルクと観てみたいなーー………





「あのさ、途中で出てきた女優さんさ、スタイル良かったよね」

『それは本当に憧れるな……』



私と正反対だったな……やっぱりそういうのが男の人は好きだよなー

「しかも格好良かったし」

『そうだね……』



「運動神経も抜群だったし」

『うん……』



自分と全然共通点がなさ過ぎて、目線が自然と下を向く






すると、ふわっと頭を撫でられた



ビックリしてシルクの方を見ると、よく見るイダズラ顔



「嫉妬した？」




『……してない』




「嘘つけ笑｡嫉妬してます〜っていう顔してたぞ｡可愛い」



図星をつかれたのと恥ずかしさでそっぽを向く



『…………………ばか』




「拗ねないで、俺のAちゃん?」






そういってシルクは後ろから抱きしめる



ズルイ｡
こうされると許してしまうからズルイ｡







「今日はずーとこのままでいよっか笑」


『うん』








――――たまにはこんな日もいいよね――――

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