【Fischer's】恋してもいいですか？【短編集】

帰り道：ぺけたん ページ3

ぺけたんと付き合って半年


お互いに｢好き｣と言ったのは告白の時の一回


キスやハグ、手を繋いだこともない


多分。お互いが照れてるからだから


｢自然消滅してるの？｣

『そんなわけないよ。(笑)』


友達に言われいよいよ焦り、今日ぺけたんと一緒に帰る約束をすることにした。




『ぺけたん。一緒に帰れる？』

「うん。帰れる」



_______________________





『…………』

「…………」


ヤバい。沈黙が続いてる


もう私達ダメなのかな？


だんだん視界がぼやけてくる


あー絶対泣きたくなかったんだけどな……




「俺…気持ち伝えるのが…苦手なんだよね…」


『うん…』


泣いてるの、ばれたくなかったのに…


あー脳が勝手にマイナス思考になってしまう。

別れちゃうのかな…。


「ゴメンね。女の子泣かせちゃうなんて。しかも彼女のAに」


「俺さ、Aが人の為に頑張ってるところとか、友達想いなところなうえに、

　可愛くて、しかも俺と付き合ってくれるなんて。

　俺、凄く幸せなんだ。」



急な告白にビックリした。


ちゃんと私も伝えなきゃ


『わ…私もね、ぺけたんが身の回りの事にすぐ気がついたり、友達が大好きなところとかとか、

　歌が上手くて、かっこよくて、しかも私と付き合ってくれるなんて。

　私もすっごい幸せだよ。』


これ後から凄い恥ずかしくなるやつだ


「これからはさ、一日一回はさ、話そ？」


『うん！』


ちょうどぺけたんと私の分かれ道。


『じゃあ、バイバイ！』



「あっ待って。忘れ物。」


『えっ？』


「大好き____」




私のファーストキスはぺけたんに奪われました

酔い：ザカオ→←隠語：モトキ

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