検索窓
今日:25 hit、昨日:7 hit、合計:5,748 hit

第27話 ページ31

no side


「あーあ、まぁた殺られちゃったぁ」



時間帯に合わない程の薄暗く、深い森の中

その中の木の上に座り込む1人の男性

男の口からは間延びした声が漏れていく

木々の隙間から時折漏れる陽の光が、男の体を照らす

耳には少し黒ずんだ色の銀に輝く獣耳、お尻には同じ色をした尻尾



「これで何人目ぇ?」



苛立った声に反し、男の口角は上がっている

尻尾をゆらゆら揺らし、時折耳もピクピクと動いている

まるで、今の男の内情を表しているかのように



「ま、ボクには関係ないか」



そう呟くなり男は立ち上がり、服についたゴミなどを払う

そしてぐっと背伸びをし、下に降りようと右足を前へと出した

出された右足は重力に抗わず、体ごと前に倒れていった

…筈だった



「…?」



まだ左足が辛うじて枝に乗っている体制の時、男の獣耳がピクリと動いた

すぐさま男は体制を変え、右足を大きく後ろへとふった

そして人間業とは思えないほどの身のこなしでふった右足を枝に引っ掛け、そのまま左足も隣に引っ掛けた

体制を安定させた所で、男の視線は音の聞こえた方へと移った

その視線は鋭く、獲物を狩るような目で木々の隙間を睨みつけた

間延びしたような声とは似つかないような視線

一瞬目を細くし、全神経を獣耳に巡らせた



バァンッ!バァンッ!

「ッ!」



二発の銃声がなったと同時に、男は木に引っ掛けていた両足を一旦外し、地面へと降り立った

これで一発目の銃弾は回避

男は地面へ降り立ったと同時に、すぐさま前の木の枝に足を引っ掛け、一気に木の上へと飛んだ

二発目の銃弾は一直線に男が立っていた地面にめり込み、少し地面が抉られた

見る限り、相当威力の強い銃だろう

スピードとダメージを中心に作られた武器

だが、男の身体能力はずば抜けている

せいぜい、本気でやって二発掠ればいい方だ

男は銃が撃たれたと思われる場所をひと睨みし、素早く木から木へと飛び移りながら言った



「そろそろやばいかなぁ…待っててねぇ、A♪」

続く  (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう

←第26話


ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーナンバー

8

ラッキーアルファベット

X

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした!


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
4人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:闇猫少女 | 作成日時:2017年10月2日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。