実験体少女 (ページ3)

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第1話ページ3

貴女side

音を目指して歩いていると、ついた頃には辺りが真っ暗になっていた

まぁ仕方ないだろう

だって知らない場所なんだし

道に迷うのも無理はないな！と心の中で開き直っていた←

とりあえず自分にバカだろ、とツッコンでおいた←

薄暗い路地裏を歩いていると、近くから聞きなれた声がしてきた

？｢くそっ、どこにいったんだ｣

？｢早く見つけないと"あのお方"に殺されるぞ、俺ら｣

組織の奴らだ

まだ大丈夫だと侮っていたが、もうここまで来ていたとは

大方、川の流れを見て流れ着く場所を割り出したんだろう

貴女｢…一旦この場所から離れるか｣

足音をたてないように、気配も消してその場から離れた

これで一先ず安心だと思い、気を緩めて油断してしまった

？｢いたぞ！実験体No.01だ！｣

？｢追え！！｣

貴女｢やば…｣

狭い路地の中をひたすら走った

路地を抜け、少し広めの公園についた

まだアイツらは追ってきている

公園の遊具に身を隠し、恐怖で震える体を必死に抱きしめた

アイツらの声が聞こえる

どうやら、公園周辺を探しているようだ

だんだん声が遠くなっていき、暫く経つと聞こえなくなっていた

もう大丈夫だろうと立とうとしたが、腰が抜けて立ち上がれなかった

どうしようかと悩んでいると、とあることに気づいた

人の気配がする

アイツらだったらどうしよう

恐怖で体が動かない

ついに目の前まできた

捕まる

そう思い、ギュッと目を瞑ると

？｢大丈夫ですか？｣

少し高めの、かといって女の人じゃないような声が聞こえた

アイツらじゃ、ない？

そう思って顔をあげると、高身長な白髪の男と少し低めの青髪の男が僕を見ていた

？｢えっと、どうすればいいんでしょうか、"そらるさん"｣

白髪の男が困ったように青髪の男に目を向けた

そらるさんと呼んでいたから、その人の名前なのだろう

そらると呼ばれた男は｢どうすっかなぁ｣と腕を組みながら何か考え出した

そらる｢"まふまふ"はどうしたい？｣

そらるがそう聞くと、まふまふと呼ばれた男は｢あ！｣となにか閃いたように手を叩き、少ししゃがんで

まふ｢僕らの家に来ませんか？｣

と、手を差し伸べてきた