実験体少女 (ページ15)

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第13話ページ15

貴女said

誰、いや誰！？←

なんか知らない男2人が家にやってきた

…誰だよ！←

話を聞いている限りどうやら、うらたぬきと坂田というらしい

うらたさんの方はなんか猫耳とか似合いそう

坂田さんは…サンタ？←

4人だけで話していて暇なので窓の外を眺める

(ぼーっ)

｢｢｢｢か、かわいい！｣｣｣｣←

貴女｢え？｣

4人｢あ｣←

今なんか言った気がしたけど、聞いても誤魔化されるだけなので深くは追求しないでおこう

暇だなぁ

僕は立ち上がり｢散歩してくる｣といって外に出た

何気に一人で外へ出るのは初めてだ

いつも誰かいたしなぁ

少し、冒険してみよう

着ていた上着についているフードを深くかぶり、怪しまれないように歩く速度を周りと同じようにする

女子高生1｢ねっ！そらまふの新曲聞いた！？｣

女子高生2｢聞いた聞いた！すぐに高評価押したよー｣

女子高生1｢だよね！でもうらさかの方もヤバくない？｣

女子高生2｢わかる！通知きてどっち行こうか迷ったもんw｣

通りすがった高校生の会話が自然と聞こえてくる

(そういやあの2人、歌い手？してるんだっけ)

あの2人が歌い手なら必然的に今日来た2人と96も歌い手となる

(相当有名なんだなぁ)

そんなことを考えながら歩いているとすれ違う人が誰もいなくなった

丁度あの2人と出会った公園があったのでそこへ入っていった

公園の中は静寂と化している

(人の気配がまったくしない、住宅街だというのに珍しい)

ブランコに座り、少し揺らす

ギーッ、ギーッと不規則な音が辺りに響く

そこで暫くぼーっとしていると、ザッザッと足音が聞こえ、すぐに反応したつもりだったが一歩遅かった

？｢久しぶりだね？…"実験体No.01"｣

貴女｢お前は…ッ！｣

いつの間に打ったのか、"アイツ"の手には空になった注射器が握られていた

ガクンっと体の重心が前へと倒れ、膝をつく

完璧に体の自由が奪われ地面へと横たわる

？｢取引をしないか？｣

貴女｢取り…引き…？｣

？｢あぁそうだ、お前のことは見逃してやろう｣

！？…見逃す？そんな訳

？｢その代わり、お前に関わったあの5人の人間を……"殺せ"｣

薄れゆく意識の中、確かにあいつはそう言った

そして、｢殺せなかった場合はお前も含め、全員殺す｣とも

その言葉を最後に、僕は意識を手放した