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その後カラスの人が寮生さん達に帰るよう促した
今はカラスの人と私だけ
「さて、先程も言った通り貴方の様に魔力無しでこのNRCに入学した人は居ません」
『ちょっちょと待って下さい』
「なんですか？」
『NRCって一体何ですか？ここはどこですか？』
一番聴きたかったことをカラスの人に尋ねる
「えっ！貴方そんな事も知らずに入学したんですか」
えっ、いやだって
『私ここに入学して無いですし』
「えっ？じゃあ何故ここに居るんですか？」
『そんなのコッチが聞きたいですよ！！』
いきなり鏡が光って連れて来られるって何！？
どんな乙女ゲーム！？
私の脳味噌パンクしそう……
「じゃあ話は早いですね」
どゆこと？
「本来ならそんなモノは無いと信じたい処ですが、貴方はどうやら手違いでNRCに来てしまった様ですね」
「なので、これから貴方を元いた場所に送り帰して差し上げます」
よ、良かった
やっと変な夢から帰れる
「では、この闇の鏡に向かって帰りたい場所を強く思い浮かべて下さい」
よし、私はあの暖かい人達がいる日本に帰りたい！
え？
「どうしました？」
「ちゃんと思い浮かべましたか？」
『はい……』
「闇の鏡よ、どうしたんです？」
その言葉に闇の鏡は間を少し開けてから答えた
「ない」
「どういう事ですか？」
「帰る場所が見つからない」
『えっ？』
嘘、嘘、嘘、嘘
ない？帰る場所が？
「もしかして、もしかしたら、貴方異世界から来たんじゃないですか？」
異世界？
『……あの、ところで、先程も言いましたがここはどこですか？』
「えっ、嗚呼答え忘れていましたね」
「ここはツイステッドワンターランドにある名門魔法士養成学校・ナイトレイブンカレッジです」
「因みに、私はこのNRCを理事長から任されているディア・クロウリーと申します」
ツイステッドワンターランド？どこ！？
『……もしかしたら、クロウリーさんが仰る様に私異世界から来たのかもしれません』
「どうしましょうか、異世界へ行く方法など聞いた事がありません」
『じゃあ、私はこれから一体どうすれば良いんですか！？』
「落ち着いて下さい」
「私は聞いた事は無いと言いましたが、絶対に方法が無いとは言っていません」
「ただ、帰る方法はわかりません」
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作者名：はな | 作成日時：2020年8月29日 5時
