Forever.......愛は永遠に

〜マクギリス〜６ ページ35

緊張して赤くなっていた私を見て

マクギリス様は虐めるように近づいてきた

貴「あ、あの、マクギリス様

　 私は、その...」

マ「その、なんだ？」

マクギリス様は先を促してきた

甘いマスクの下には悪戯な子供のような

そんな雰囲気がした

貴「私は...マクギリス様の下に来てから

　 ずっと、その姿を見てきました

　 その姿に、その.....」

そこまで言うと、私の唇に何かが当たった

見ると、マクギリス様の顔がすぐそばにあった

＿＿＿＿＿これってマクギリス様にキスされてる？

そう気づいた私の顔はすごく熱くなった

マクギリス様は私の顔を見て楽しそうに笑い



マ「やはりそうだったか、ナーサ

　 前々から気づいてはいた

　 だが、その気持ちに応えてやれなかった

　 俺にはアルミリアもいるしな

　 ＿＿＿だが、今なら応えられる

　 ナーサ、俺とともに生きてくれないか？」



正直な気持ちは嬉しかった

まさか、マクギリス様の口からその言葉を聞けるとは

でも、奥様がいるのも事実

ここで、私の気持ちを優先するのはおかしい

それに、ガエリオ様にも伝えないと...



貴「すごく嬉しいです、マクギリス様

　 ですが、奥様がいらっしゃいます

　 奥様の方が私よりも素敵です

　 私は奥様とマクギリス様が幸せになってくれさえすれば

　 何も望みません」

そう答えると、マクギリス様は離れた

嫌われてしまったかもしれない

軽蔑されてしまったかもしれない

綺麗ごとだと笑われてしまうかもしれない

でも、それでもいいと思っている

私は最後まであなたの部下として、いや

貴方の『手駒の一つ』として傍にいます

覚悟していると、驚きの言葉が聞こえた



マ「そう言うと思った

　 自分の気持ちを隠してしまう癖があるからな

　 ＿＿そうか、振られてしまったか

　 そうとは言えこれからもよろしくな、ナーサ」

私への攻める言葉がない...？

マクギリス様の優しさに涙が出てしまった

貴「こんな使えない私ですが、部下として

　 あなたのそばにいることを許して下さり

　 ありがとうございます」

そういうと、複雑そうな笑顔を浮かべ

私に近づいてきて、頭を撫でてくれた

〜マクギリス〜６→←〜マクギリス〜５

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す