禪院甚爾という男 参 ページ24
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禪院甚爾side
お兄ちゃん呼びに昇格?してから今は俺の膝の上に座って楽しそうに喋ってる
『 Aねさんさい! 』
「 へー 」
『 いぬさん
「 それ言うならお友達な 」
『 あのねあのね! 』
適当に返事をしても懸命に話しかけてくることに少し違和感を覚えた
何でこんな必死になってんだ?
限られた語彙で色んなことを伝えようとしてる
まぁお喋りが好きなんだろうな
「 元気なのは良いが少し落ち着け 」
『 !…ごめなさい 』
あんなにはしゃいでいたのに急にしおらしくなって膝から降りて正座し始めた
怒ったつもりはないが勘違いして落ち込んでんのか
これだからガキ相手は疲れる
「 別に怒ってねえよ 」
『 でていかないの? 』
「 あ"?世話頼まれてんのに出てかねえわ 」
引き受けちまった以上放置したら後がめんどくせぇ
出てかないとだけ言ったら目輝かせてた
何だこいつ忙しいやつだな
『 おにいちゃんみんなとちがう 』
それは呪力がゼロの落ちこぼれだからか少なからず他のヤツらとの違いは感じてるのか
俺みたいな人間は初めて見たっぽいしな
『 なにもしない 』
「 そりゃする事ねえからな 」
『 あったかい Aうれしい 』
言い方からしてこいつはいつも何かしら強要させられてたんだろう
出ていくと思ったのも普段から1人で放置されてたからか
実際俺が来る前も1人だったし
「 ……1人は嫌か? 」
『 さみしいからきらい 』
術式を持たない者は俺の様に人とすら見てもらえない
持ったとしても術式でしか価値を見い出してもらえない
Aは後者だ
加えて女だからと生まれた時から将来相伝術式を持つ子を生む道具にしか思われていない
術式も礼儀作法も結局全てはその為でしかなくて愛情なんて与えられない
それを知らず大人達の思うがまま育てられ健気に指示に従う
果たしてどっちが幸せなのか
「 可哀想にな
オマエは何も悪いことしてねえのに 」
ほら、と手を広げてやればすぐに腕の中に入ってくる
コイツにとっては俺の存在は珍しく嬉しかったんだろ
何も言わずただそばに居る人間が
まだ小さい背中を支える
『 Aいいこしたらほめてくれる 』
「 あぁ 頑張ってるな 」
『 おにいちゃんきたのうれしかった 』
柄にもなくその言葉だけで何かが満たされた気がした
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海(プロフ) - プスメラウィッチさん» 初めまして。そうですね、本作品はオチ未定で進んでいるので今のところ誰にしようとは考えていません。ただ、貴重なご意見として今後の展開に繁栄させていければと思います！ (2022年7月27日 22時) (
レス) id: 4e280ef606 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか？できれば五条悟オチでお願い出来ますか？続き頑張って下さい。応援してます。 (2022年7月3日 14時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - ゆ な 、さん» 初めまして。前作に引き続き読んで頂けて嬉しいです！中々推しが被ることが無いので同担さんがいてニコニコです!!頑張らせていただきますね。 (2022年5月8日 21時) (レス) id: 4e280ef606 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ な 、 - 初めまして！前作から読ませていただいています。わたしも灰原推しなので、絡みが多くてとても嬉しいです！更新楽しみにしています、無理のない範囲で頑張ってください！ (2022年5月8日 8時) (レス) id: 1db18cce8e (このIDを非表示/違反報告)
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