愛とは【呪術廻戦】

玉折 参-肆 ページ17

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「 Aちゃん?おーい! 」





『 あ、ごめんねぼーっとしてた 』



「 Aみていぬさん 」






その夏は特に忙しかった
ただでさえ呪霊が多く任務も増えて加えて夏油さんの離反と上層部からの私への監視
津美紀ちゃんと恵くんの家にも高頻度で行って幼い2人のお世話
この時間帯の任務は代わってもらうことも多くてつくづく人手不足を感じる






『 恵くんは凄いね偉い偉い 』




ツンツン頭を撫でれば心地よさそうに目を細めていた
それを見て津美紀ちゃんも私の膝に乗ってくる





「 いぬさん?恵だけズルい わたしもー! 」





『 そういえば津美紀ちゃん来年小学生になるんだね 』





頭を撫でてたらふと思い出した
ランドセルとか教科書とか必要なもの買ってあげよう






「 うん!Aちゃんおべんきょうおしえてね! 」





『 お姉ちゃんに任せなさい! 』






最低限読み書きと簡単な計算はどっちにも教えてるから心配はいらないと思ってる
兄さんにも成長を見せてあげたかったな、とか考えてみたり





「 Aつかれてる?やすめ 」






いつの間にか寝室からバスタオルを引っ張り出して押し付けてきた
兄さんに似て鋭いのかなぁ
あと4歳の割にしっかりし過ぎじゃないか?






『 大丈夫だよ

でもせっかくだから少し休もうかな 』




「 はやくねろ! 」



「 恵!Aちゃんらんぼうにしちゃだめ! 」






わちゃわちゃしてるこの子達何でこんなに可愛いの
3人で床に寝っ転がって川の字になる
なぜか私が真ん中になってしまった







「 いいこいいこ 」





今よりもまだ幼い時寝かしつける為にやってあげていたみたいに二の腕の辺りをポンポンと叩かれてなんだか恥ずかしくなる
津美紀ちゃんは津美紀ちゃんで抱きついてきて可愛い






『 恵くん逆じゃないかな 』



「 Aいつもがんばってるから 」





「 いつもありがとう! 」






職業上普段感謝されるようなことは無いからむず痒い気持ちになった
沢山寂しい思いをさせてしまっているからその分取り返せるように私がこの2人の姉となって育てるんだ

結局この日は眠ってしまってあっという間の休息だった
















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「 で、術式はどうなんだ? 」




『 恵くんは短時間だけど玉犬を呼べるようになってた

あと言ってはこないけど呪霊見え始めてるかも 』





「 …説明しに行くのも早めの方がよさそうだな 」







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