女王様の側に咲く花は

Gazania 14 + Narcissus 7 ページ31

その次の日、学校に着くと仙城さんは【私の】ノートをクラスメイトに見せて自慢していた


あらあら…そんな事しちゃっていいんだぁ…


そのノートは貴女のじゃなく、私のモノなのに


私がその事を言って、ノートの中身を見られたら…貴女はどうなっちゃうのかしらね？w



｢…あ、あれ…仙城さん…｣


｢…なに？｣


｢そのノートって私の…だよね？｣


｢！…は…そんなわけないじゃない！｣


｢で、でもっ！私が失くしたノートとデザインが一緒だから…｣



私がそう言うと、仙城さんから自慢され飽きてきていたクラスメイトがパッと仙城さんからノートを奪い取る


あは…いよいよ、かな？まぁ、勝手に自滅してくれてるわけなんだけど


そこそこ頭良いのにほーんと残念♪



｢あっ…ちょ、返しなさいよっ｣


｢なんで？これが九条さんのじゃないなら別に見られても平気だよね？｣



・



仙城side



私があの女(九条)との話に夢中になっているとクラスメイトにノートを奪われて慌てる


だって、九条の文字で綺麗にまとめられたノートだったから


恐らく、テスト前にテスト勉強をする時に使っていただろうノート


このノートを香月に命令して渡してもらった後中身を見て少しだけ悔しくなった。私は成績がずば抜けて良いって訳ではなかったから


でも、待ってよ。これじゃ…っ



｢……ねぇ、このノート九条さんの文字で書かれてるんだけど…どういう事なの？仙城さん｣


｢っ………!!!!!!!!｣



なんで、なんで私はこんなクラスメイト(モブごとき)に追い詰められてるの…！？

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