お友達 ページ6
莉犬 side
休み時間になり俺は教室の後ろで囲まれているAの方にチラッと目を向ける。
Aのファンであろう女子たちが彼女を囲んで質問攻めをしている。Aは何一つ嫌な顔をせずに答えている
ちょっと答えられないものは笑顔で交わしている、さすがトップのアイドル、対応もトップだ
Aは女の子のアイドルだが、女の子受けするような服の系統と可愛い曲調の歌とその声で女の子ファンもたくさんいる
逆に男子ファンはそんな彼女たちを見ているだけで近づけない。俺もそのうちの一人だ
莉犬「いいなぁ」
まぁ、俺はAの隣の席だしね
俺だけの特権
るぅと「莉犬ー!」
ドアからるぅとくんが俺を呼ぶ
俺はAを眺めていたい気持ちを抑えてるぅとくんの方に行く
莉犬「どうしたの?」
るぅと「いや、莉犬大丈夫かなって」
俺を心配してくれる彼
そりゃ、俺が大ファンだってことを知ってるから心配になったんだろう
莉犬「大丈夫じゃない。隣の席だった」
るぅと「えぇ!?」
るぅとくんが大きな声で叫ぶ
俺も叫びたいよ、でも嬉しいんだ。Aがこんな近くにいるんだもん
るぅと「莉犬…犯罪だけはやめてね」
莉犬「るぅとくんは俺をなんだと思ってるの!ガチ恋じゃないから手出しはしないよ」
俺は迷惑なガチ恋ファンじゃない
そう、Aに彼氏ができたって俺はちゃんと応援するもん…絶対。
るぅと「莉犬…」
16人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「すとぷり」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ