私の幸せだった記憶【半妖の滅龍士】

休日 ページ28

貴方 side





『〜♪』


シュウ「…」





今、私たちは家でゆっくりのんびり過ごしています。

今日はシュウさんが久しぶりにお休みなので二人で過ごす時間を作りました。







彼は今、日に照らされて縁側で私の膝の上で気持ちよさそうに寝ています。

よかった…心地よいのかな？








シュウ「たまにはこうしてゆっくりするのも、悪くないな」


『最近はずっと働きっぱなしでしたからね』








月日が流れるにつれ、シュウさんの仕事時間は増えた。

死龍がどんどん近づいてきてる。
島の皆を守らなければ、と二番隊隊長のシュウさんは家を開けることが増えた。





正直、辛い。

私は貴方のそばにいられるだけでいいのに…。








ユウ「お、ちゃんと夫婦らしいことしているじゃないか」


『ねぇさん？』


シュウ「姉ちゃん」







庭から入ってきた姉さん。

もう…なんのための玄関よ。







シュウ「何か用か？」






シュウさんがだるそうに起き上がる。

あっ…せっかく寝てくれそうだったのに。残念だわ。









ユウ「たまには三人で飲もうと思ってな」


『はぁ…この間飲みすぎて老師に怒られてたの忘れたの？』


ユウ「さ、流石にもうあんな飲み方はしないさ」





と、動揺するように言う姉さん。

怪しい…。









シュウ「まぁ、久しぶりに飲もうじゃないか」


『シュウさんがそう言うなら…』






案外シュウさんは乗り気だったみたい。
珍しい、いつもはお酒なんて飲まないはずなのに。
久々の休日に浮かれちゃったのかな？







ユウ「相変わらずシュウだけには忠実だな」

「姉さんうるさい」

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