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オウマ side
『立派になって…身長も高くなった!キュウビも!』
キュウビ「Aさんは相変わらずですね」
『ふふ』
昔は我より少し高かった背も我の方が断トツに高くなった。
しかしどんなに成長してもこの人は振り向いてくれないのだ。
それを分かってて我は今でも辛い思いをしている。
『努力は相変わらずしてるのね。自分のことはあまり大事にしてないみたいだけど』
オウマ「これでも気をつけてる方ですよ」
我の手をみたAさんが少し不機嫌そうにする。
昔ほどでは無いが手の傷は見つけ次第手当するようになった。
それでも気づかない家に傷は増えてしまっている。
『何度も言ってるけど、自分のことも大切にしなさいよ?』
オウマ「…どうして、そんなに我のことを気にかけてくれるんですか」
昔と変わらず心配してくださっている。
しかし我ももう成長し大人に近い年齢。そこまで心配してもらう程でもないと思っているのだが…
『言ったでしょ?オウマは仲間なの。大事な大事な仲間』
ポンッ
頭を置かれる手。
そして優しく動き、頭を撫でられる。
『今も昔も変わらない事実よ』
ふにゃっとした笑顔で、背伸びをしてまで我の頭を撫でてくれている。
ドクンドクン
あぁ、意地悪な人だ。
これ以上好きになりたくなんかないと言うのに。
シュウ「Aー!!」
『あら、いけない』
遠くの方でシュウさんが叫んでいる。
『またね、オウマ、キュウビ』
Aさんはもちろん呼ばれた方へ戻っていく。
オウマ「……」
キュウビ「ふー、あついね?」
オウマ「おま、お前…!覚えとけよ、我が隊長になったらそんな口聞かせなくなるようにしてやる!」
キュウビ「おー、怖い怖い」
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あるとん。(プロフ) - 日依さん» わ!Y学園の方も…!ありがとうございます、とても励みになります︎︎^ ^ (1月18日 23時) (レス) id: b0351e3222 (このIDを非表示/違反報告)
日依(プロフ) - 滅龍士の夢小説、凄く面白いです!Y学園の方も読んでます!更新の方はあまり無理しないでくださいね。 (1月18日 17時) (レス) @page32 id: 08b2d47db3 (このIDを非表示/違反報告)
あるとん。(プロフ) - 夜さん» 求めてる方がいてよかったです!がんばります^^ (11月18日 10時) (レス) id: b0351e3222 (このIDを非表示/違反報告)
夜 - 滅龍士の夢小説ずっと探してたんです!!!ありがとうございます! (11月17日 7時) (レス) id: 1fabbf379c (このIDを非表示/違反報告)
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