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初めて聞いた声に俺の心臓はどくんと跳ねた。
声まで綺麗だ。今まで遠くからしか見ることが出来なかった彼女がこんな近くにいる。
そんな思い出いっぱいになり動揺した。
それでも俺は声を張って、
シュウ「あ、あぁ。お前を助けたんだ!」
『たす、けた…?』
シュウ「そうだ!」
喋り方はぎこちなかったけど俺が助けったってことを伝えた。
シュウ「ずっと前からお前のことを見ていたんだ。いつも死んでるみたいな目してて、助けてやらないとって思ったんだ」
『……こんな私を助けたって、こんなゴミみたいな私を!!!』
突然、声を上げだした。
コイツ、自分には価値がないなんて思ってるんだ。だから今まで死んだような顔をしてたんだ。
シュウ「お前はゴミじゃない!」
対抗するように俺も声を上げた。
するとAは驚いた顔をして俺の目を見合わせる。
少しだけ目に光が灯ったような。
そして俺はAに思ってることを全部言った。
少しでも変われるように、と願いを込めて。
そしたらAは泣いた。
大粒の涙を流しながら、目には光が灯った。
それから、
名前が無いという彼女に“A“という名前を贈った。
とても嬉しそうに喜んでくれたから、俺も嬉しかった。
それに、こんな俺に着いてきて一緒に生活してくれたのも本当に嬉しかった。
両親が死んでからはずっと孤独だったから、Aの存在は俺の中で大きくなっていった。
絶対に守るって、あの日 心に誓った。
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あるとん。(プロフ) - 日依さん» わ!Y学園の方も…!ありがとうございます、とても励みになります︎︎^ ^ (1月18日 23時) (レス) id: b0351e3222 (このIDを非表示/違反報告)
日依(プロフ) - 滅龍士の夢小説、凄く面白いです!Y学園の方も読んでます!更新の方はあまり無理しないでくださいね。 (1月18日 17時) (レス) @page32 id: 08b2d47db3 (このIDを非表示/違反報告)
あるとん。(プロフ) - 夜さん» 求めてる方がいてよかったです!がんばります^^ (11月18日 10時) (レス) id: b0351e3222 (このIDを非表示/違反報告)
夜 - 滅龍士の夢小説ずっと探してたんです!!!ありがとうございます! (11月17日 7時) (レス) id: 1fabbf379c (このIDを非表示/違反報告)
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