私の幸せだった記憶【半妖の滅龍士】

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貴方 side





私はシュウさんの食べる顔がすき。

とても美味しそうに食べるわけではないけど、私の料理を食べてくれる時のシュウさんの顔がすきなの。






ユウ姉さんに拾われる前まではカツカツの生活だったからたらふく食べるシュウさんの顔を見ることが出来なかった。

でも今はこうした二人でたくさん食べる生活ができるようになった。

…姉さんには感謝でいっぱいだな。






シュウ「ん?オレの顔になにか着いてるか?」

『ふふ、何も』

シュウ「??」








彼は鈍感だから、私が見蕩れていることに気づいていない。

そんなかわいいところもシュウさんの愛おしいとこ。









リュウタ「ねぇ聞いてA姉!!オレ今日出来なかった技出来たんだよ!」

『あら？凄いじゃないリュウタ』

リュウタ「えへへ!!」






隣でモグモグ食べるリュウタの頭を撫でてやる。

リュウタは私達の弟のような存在。
可愛くて元気いっぱいで勇気のある子。

たまにリュウタを見てると、私も子供が欲しくなる時がある。







…私もいつかはシュウさんとの……。







シュウ「A?手が動いてないぞ」

『あ、いえ!!…なんでもないです』







なんて考えても今は無駄か。

子供なんて考えてる暇も無いものね。死龍がいる限りは…。









シュウ「リュウタは食べたらさっさと支度するぞ。お前の両親が心配するからな」

リュウタ「えー!もうちょっといたっていいじゃん、シュウ兄のケチ」

シュウ「わがまま言うな」








でも、私はこの時間がとても幸せに思う。

ずっと続きますように。

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