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仙蔵「むっ!長次…」
喜八郎「おやまぁ大ピーンチ」
『マジかよ…』
仙蔵と喜八郎の背後に図書委員会委員長の長次。
笑っているので怒っているのだろう。いつもに増して笑顔なのは気の所為だろうか?
長次「仙蔵…喜八郎…Aは図書委員会だ」
喜八郎「立花せんぱぁい。僕嫌ですぅ」
仙蔵「何がだ」
喜八郎「中在家先輩の相手になるの」
と言いつつも構えているのはきっとAを図書委員会に譲りたくないからであろう。
『んじゃ私は……』
一方本人は、
図書委員会と作法委員会にバレないように落とし穴から逃げていたのさ☆
『逃げるが勝ちよ!あっ喜八郎大丈夫かな…怪我しないかな』
逃げている時も頭の中は後輩だけだった。
心配すらされていない仙蔵がとても可哀想である。
『やっぱもーどろ』
留三郎「まてぃ!A!」
戻ろうとするAを引き止めたのは、用具委員会の留三郎だった。
『喜八郎〜!大丈夫〜?』
留三郎「おいっ!無視すんなクソゴリラ!」
『ゴリラはてめぇだよ!チンパン!』
ゴリラという一言は無視できなかったらしい。
『てか用具委員会は入らないわよ!』
留三郎「なんでだぁ?守一郎も作兵衛もいるぞ」
『ん〜かわいい』
留三郎「しんベヱも喜三太も平太も」
『あら♡』
留三郎「全員かわいいやつらだぜ?」
『わかるわ♡その気持ち♡』
留三郎「このまえもなぁ…」
話が逸れているのですが。
しかしAは留三郎の惚気話を嫌な顔ひとつせず、むしろ嬉しそうな顔で聞き入れている。
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