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文次郎「聞き入れてるバヤイか!」
留三郎「よぉ、文次郎」
『あら、文次郎』
「『どうしたの?』」
文次郎「どうしたの?じゃねぇ!A、お前は今追われてる身だぞ!」
そうだという事も忘れてAはハッと我に返る。
隣にいる留三郎は対して反応はしなかった。
留三郎「Aはどこの委員会に入るんだ?」
『う〜ん、作法にしたかった…けど』
「「けど?」」
『留三郎と話すの楽しいし用具委員会でもいいかもね!』
先程の会話が弾んだおかげで、用具委員会への気持ちも変わったようだった。
留三郎はグッと拳を握りしめ、文次郎ははぁ?という顔をする。
文次郎「やめとけやめとけ。留三郎と同じ委員会など反吐が出る」
留三郎「んだと!?文次郎、お前みたいな奴について行くほどAは馬鹿じゃないと俺は思うけどな!」
文次郎「なんだと!?」
留三郎「やんのか!?」
ついに始まってしまった文次郎と留三郎の喧嘩にAは関わっていけないと思ったのか、
バレないようにそそくさとその場を後にした。
『アイツらどんだけ仲良いのよ』
伊作「Aちゃん!」
『あら、伊作』
次から次へと出てくる忍たま達。
次に現れたのは保健委員会の伊作だ。穴に落ちた後なのだろうか所々ボロボロなのが多少気になる。
伊作「委員会の話聞いたよ!保健委員会はどうだい?過酷な作業もないし手先が器用な君にはピッタリだと思う。それに僕なら君を危ない目に合わせる様なことはしない!」
いつも以上に眩しい眼差しを向けてくる伊作にAは無表情。
すると、フッと笑い、
『保健委員会ねぇ…私不運に巻き込まれるのは嫌かな』
伊作「ウッ…」
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