vampire boy？3【黄 / ヤンデレ】

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「お嬢様、体が冷えますのでこの毛布をおかけください」

『…ありがとう、ございます』



ここ(苺音家)に来てから1週間が経過した。

それと同時に私の妊娠が発覚した。

屋敷の人達全員が喜び、泣く者もいた、が




私は到底受け入れることは出来なかった。

授かった命とはいえ、望まない妊娠だ。それにあの吸血鬼の子供だ。

愛をこめて育てる事も命かけて産むことすら躊躇した。



さとみ「おはよう、A」

『……』

さとみ「無視？まぁいいや。妊娠中はストレスも溜まるよねー」




本当は違うってわかってるくせに、

貴方のせいで発覚した妊娠なのに。





さとみ「あ、そうそう。1週間後にパーティー開くことになったから君も参加してね」

『パーティー…？』

さとみ「苺音家に跡継ぎが出来るからね、お祝いだよ。母親の君が参加しないと始まらないだろ？」

『……』

さとみ「……苺谷家も招待しちゃおうかなぁ？」

『！！』



さとみ先輩の口から苺谷家が出て、すぐに振り返る。

彼の笑顔は相変わらず作り顔だったが何か考えがあるようにも見えた。




さとみ「ﾁｯ、苺谷って聞いた途端反応すんのかよ……まぁいい。お前が俺の言うことをちゃんと聞くのなら、望みを叶えてやる」

『言うこと…』

さとみ「まず、俺との婚約を同意すること」

『なんで私がそんなこと！』

さとみ「言っただろ？俺には逆らえないって」



……だったらどうして言うことを聞けだなんてことを聞くの？

最初から強制的に従わせるつもりだったじゃない。



さとみ「苺谷家のヤツらのことは忘れろ」

『嫌です……そんな……』

さとみ「お前から苺谷のヤツらの匂いがするだけでも俺は耐えれないんだよ」

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