vanpaia boy？ 【黄】

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『ひえぇ〜……迷子になっちゃった……！』





時間まであと10分なのに迷子になっちゃった…！
暗くて道がよく見えなくてこわいよぅ……


誰か、誰か私を学校まで連れてくださる神様はいないのですか……！





『うぅ……夜だから寒い……』





夜だからという事もあり、辺りは冷えてきている。

マフラーを持ってこれば良かったと後悔をしてしまう。まあ、今更後悔したって手遅れだけど




「君、大丈夫？」


『わぁ！』




突然後ろから声を掛けられた事に驚き、慌てて後ろを振り向くとこれは見た事のない犬耳としっぽが生えている赤髪の男の子が後ろに立っているではありませんか。

大袈裟に驚く私に彼はふふっと笑った。




莉犬「君、もしかしたら”神崎 A”？」


『えっ、どうして私の名前……』




よく見たら制服着てるし……でも、今日はじめて学校に行くから私の事は知らないはず……初対面だし



莉犬「あはっ、びっくりした〜？？俺、苺谷 莉緒って言うの！耳としっぽが生えているから莉犬って言われてるんだけどね！」


『は、はぁ……』



めちゃくちゃ喋る彼。
きっと学校ではモテるんだろうな。顔立ちがいいんだもん



莉犬「ね、よかったら一緒に学校に行かない？君に会いたい人がいるから案内しなきゃなんだ」


『わ、私に会いたい人？』



誰なんだろう…………

でも、このまま1人で行ったら時間内には間に合わないだろうしついて行くしかないのか




『お、お願いします！』






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