私を狂わせた幼馴染 【stpr】

■ ページ45

ーAsideー

るぅとがカッターを手に持ち、私の体を切りつけていく

腕、足、頬…色々な箇所を切る

ｻﾞｸ…ｻﾞｸｯ…

最初は浅く切っていた傷も、だんだん深く切るようになった

痛くて痛くて涙を流す。声など出ない

ボタボタと落ちていく赤黒い液体を見ているだけで吐き気がする

でもそれが他人事じゃないと思った瞬間、吐き気や痛みなど忘れただただ恐怖心だけが残る

助けを呼ばないと。本能が危険を察する

『…ぁ…ゃっ…』

だけど声が掠れて大声が出せない

『っ…ぁ…！…ぅと…』

るぅと｢ん、何？｣

何…？幼なじみをカッターで切り付けているのに何？

『ゃ…めて…っあ…！』

怒りと恐怖心が混ざりあって不思議な感覚に襲われる

先生も組の子も皆無視。

莉犬は少し怯えている様にも見えるが、やはり楽しんでいる表情が見られる

なんで…？

るぅと｢…今日はこれくらいにしとこうかな。やりすぎは良くないもん｣

莉犬｢るぅとくん今日も凄いね、！｣

るぅと｢手当てするのでこっち来てください｣

『…』

散々切り付けておいてその態度

私は人形なの？るぅとの作品の為の人形？

るぅと｢A？はやk｣

ﾀﾞｯ

るぅと｢A!?｣

『はぁっ…はぁ…！』

全てが嫌になって組を飛び出す

そのまま幼稚園を抜け出して、出来るだけ見つからない様懸命に走った

『ﾊｧｯ…ここまで来たr…』ﾌﾗｯ

頭が真っ白になって、体が支えられなくなり

そのまま目を閉じた


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『ﾊﾞｯやだっ！！』

あれ、なんで保健室…

ジェル｢A…！｣

るぅと｢A…良かったぁ…っ｣ｷﾞｭｩｩｩｩ

『ﾋﾞｸｯやめっ…！』

るぅと｢ﾋﾞｸあ、うん…｣

『あ、るぅと…ごめん、』

るぅと｢大丈夫！変な夢でも見た？｣

出来るだけボディータッチを避けて、ゆっくり落ち着いた声で話してくれる

『うん、でも大丈夫だよ。もう落ち着いたから』

るぅと｢良かった、｣

ジェル｢いきなり倒れたからびっくりしたやんか…！｣

ジェルの顔には泣き跡が残っていた

『ごめんw』

ジェル｢ほんと、寿命縮むわ…｣

『ごめんってww』

るぅと｢調子戻ったみたいで良かったです｣

あ、ほんとだ

いつの間にか笑ってる

やっぱり皆といる時間は辛くて楽しい

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終わり方謎。辛くて楽しいってくそ矛盾している…()

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