幼馴染みの勘。【ヤンデレ短編集/すとぷり】

6．センパイ【るぅと】 ページ16

あのコばっか見てないで



僕の事もみててよ



ねぇ、センパイ。



面倒臭いコは嫌い?



どうしたら振り向いてくれるの?



怪我したら気にしてくれるの?





―――――――――――――――――――――――


『あ、るぅとまた怪我してる』

るぅと「あ…ほんとだ」



今日もまた、怪我に気づいてないフリ
ちょっと痛いけど先輩に気にして貰えるなら、こんなのヘッチャラだよ



『もぉ〜…ほんっとるぅとってドジっ子。私がいなかったら怪我に気づいてなかったでしょ？』

るぅと「えへへ…でも、先輩が気づいてくれてよかったです」

『じゃあ、保健室行くよ』



＿＿＿＿＿＿ﾄﾞｸﾝ。

先輩に腕を引かれて保健室に連れていかれる
暖かくて小さな手…可愛いなぁ



『どうやって怪我したのかわからないけど、絶対に無理だけはしないでよね？』

るぅと「…うん、先輩すき」

『もぉー！そんな簡単に好きって言わないの！チャラ男なるぅとは先輩嫌いです！』

るぅと「僕は好きです」



でも、そんな先輩には実は想い人がいるんです
相手はあのころん先輩

2人がよくいる場面はよく見かけるし、仲良いいのも知ってる。僕ところん先輩には到底適わない


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

家に帰ると、真っ先に取り出すカッターナイフ。

これで明日も先輩に気にして貰えるなら…と僕は腕を切った。何度も何度も深く…



今日も一緒に話してたころん先輩
いいなぁ、羨ましいなぁ


僕も、先輩と同い年だったら…先輩と仲良くなれたのかな

やだな、年下ってつらいな

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