おかえり、エジョン【２】 (ページ39)

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-NCT Jaehyun side-

JH「あ、Aヌナ」

「お、ジェヒョナ～。お疲れ様」

お疲れ様です、と挨拶を返す。お互いデビューとカムバックで忙しくしている。ヌナたちは活動を終えたけどすぐにリパケとコンサートがあるから忙しいみたいだ。

JH「髪色、落ち着きましたね」

「ハイトーンが似合わないってみんなにさんざん言われたんだよね」

そう言って、銀色からダークブラウンになった髪をいじってる。

JH「そんなことないですよ、銀もかっこよかったです」

ヌナは目をくりくりとさせた後、すぐに細めた。

「そんなこと言ってくれるの、ジェヒョニくらいだよ」

ヌナの笑った顔はすごく可愛い。普段は大人っぽく見えるけど、目を細めれば少し幼く見える。

「そうだ。デビューおめでとう」

JH「ありがとうございます、みてくれました？」

「勿論みたよ」

JH「どうでした？」

「かっこよかった」

まるで言わせたようだったけど、それでもヌナの口からかっこよかったと聞けたことが嬉しかった。そりゃあ、憧れの先輩に褒めてもらえたら嬉しいに決まってる。

ヌナはメイクをしているけど、少しだけ目の下に影がかかっているように見えた。日本でドラマに出演するとネットに書いてあるのを見たし、かなり忙しいのだろう。心做しか、輪郭もすっきりしたように見える。

JH「…ヌナ、忙しいんですか？」

「そんなことない…とは言えないんだけど。分かっちゃう？」

JH「クマが…それに、ちょっと痩せたような」

ファンの目は欺けないなあ、なんて言いながら眉を下げる。

JH「体は大事にしてくださいね」

「ありがとう、ジェヒョニもね。じゃあ私行かなきゃ」

手を振って足早に去っていく。引き止めて悪かったかなあ、なんて思いながらその背中を見送った。少しだけ、さっきの悲しそうに笑った顔が引っかかった。