第56話 ページ8
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TRIGGERを信じているからこそ、楽さんの言葉
が信じられなかった。
楽｢──…俺たちはIDOLiSH7のデビュー曲を
盗んで歌っていた｣
IDOLiSH7が沖縄でPV撮影をしていたのにデビュー
シングルにもその他のシングルにも沖縄の映像
がなかった事、サウンドシップでIDOLiSH7が
NATSU☆しようぜ！を完璧に歌えたこと…
繋がって欲しくないのに、全てが繋がってしまう。
貴｢冗談、ですよね…？｣
龍｢…｣
私の声だけが悲しく消えていく。
これだけ筋が通っているのに、まだ私は現実
から逃げようとしているんだ。
貴｢知ったのはいつなんですか…？｣
龍｢１ヶ月前くらいに、IDOLiSH7のセンター
から聞いた｣
１ヶ月前って言ったらIDOLiSH7のゴシップ記事
が出始めた時くらいだよね…
貴｢盗作を3人が指示したわけじゃないって
ことですよね？｣
龍｢うん。俺らはそんなこと絶対しない｣
龍さんの力強い、揺らぎのない真っ直ぐな瞳
こんな目されたら信じる以外出来ないよ。
貴｢ごめんなさい…｣
楽｢なんでAが謝るんだよ｣
言葉が思いつかないんです。
もっと早く聞いてあげればな、とかTRIGGERの
ことしっかり信じられない自分の情けなさとか
色々溢れ出す。
楽｢…っ!?｣
龍｢な、なんで…｣
涙を流してしまった私を見て驚いている2人。
私も自分が泣くなんて思っていなかったから
ハンカチじゃなくて裾で涙を拭う。
貴｢話せて良かったなって…、このまま距離が遠く
なったらってずっと考えていたから…｣
後輩にこんな姿を見せるなんて先輩としてある
まじき事だけど、溢れるものはどうしようも
ないんです。
楽｢目、腫れるぞ｣
龍｢ハンカチ、ハンカチ…！｣
私の元に近づいて来て指で涙を拭う楽さんと
ハンカチを探す龍さん。
貴｢濡れちゃいますよ…｣
楽｢あんただから別にいい｣
龍｢俺、女性が泣いた時の対処法よく分かんなくて…
こ、これ間違ってる…？｣
大きく暖かい手で頭を優しく撫でる龍さん。
貴｢申し訳ないです…｣
楽｢男前2人に慰めてもらっていることか？｣
龍｢や、やっぱり俺間違ってる!?｣
ピリピリした空気が無くなったこの空間に安心
していると、突然楽屋の扉が開く。
天｢…何、どういう状況？｣
泣いている私を見て驚いている天くん。
天｢まさか2人がAさんを泣かせたわけじゃ
ないよね？｣
貴｢誤解です天くん…！｣
この誤解を解くのに20分ほどかかりました。
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なつめみく - なんか前回のhit数多すぎてコメント書きづらくてかいてなかったけど、いつも楽しく拝見させて頂いてます！！頑張ってください！！ (10月1日 9時) (
レス) id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
美衣(プロフ) - この作品大好きです！
是非更新お願いします。 (2019年4月29日 21時) (携帯から) (レス) id: d78a964f1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風鳥 | 作成日時：2018年6月23日 21時
