第62話(壮五side) ページ14
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曲がり角に消えていく大和さんを呆然と見つめて
いるAさん。
まだ話したいことがあったかもしれないのに
僕が来たから…
壮五｢お邪魔してしまって、すみません…｣
貴｢いや、そんなことないよ！ 私は助かったし、
大和さんも逃げたかっただろうから｣
悲しそうな顔をして微笑むAさん。
壮五｢お二人は昔からのお知り合いなんですか？｣
貴｢うん。高校の時からの付き合いだよ｣
どんな接点があったのか気になるけど、聞き
たい気持ちをぐっと抑えた。
もっと関係が深いならまだしも、こんな1ファン
がおこがまし過ぎる…
壮五｢仲がいいですよね｣
羨ましさを通り越してどこか大和さんに嫉妬
している自分がいる。
貴｢いやいやそんなことないよ！
むしろ、大和さん私の事嫌いだと思うから…｣
"仕方ないよね"とまた悲しそうな顔をしている。
泣きそうになりながらも笑って誤魔化している
のが僕でも分かる
壮五｢そんなことは…｣
貴｢よし、この話はおしまい！ ね？
それより壮五くんの聞きたいことって何？
いまさっき言ってたよね？｣
問いかけに頷くけれど、Aさんが今にも泣き
そうで心配なる。
この話の後に僕が話してもいいのだろうか。
貴｢…？｣
Aさんは覚えていないかもしれないし、
僕の勘違いだったら…
壮五｢Aさんはいつから剣道されているん
ですか？｣
貴｢え、あ…小学生の頃だよ！ 芸能界に入って
からしていないから衰えちゃったけどね｣
Aさんを見ると懐かしく感じるのが
もし昔に会ったことがあるなら
──またね、壮五くん。
大人になっても絶対忘れないから！
そう言って泣きながら微笑んだあの子が、僕の
初恋の相手がAさんだったら…
壮五｢僕も小学生の頃剣道をしていたですけど
昔同じ道場で会ったことありませんか…？｣
…──僕は一体どうするんだろう。
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なつめみく - なんか前回のhit数多すぎてコメント書きづらくてかいてなかったけど、いつも楽しく拝見させて頂いてます！！頑張ってください！！ (10月1日 9時) (
レス) id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
美衣(プロフ) - この作品大好きです！
是非更新お願いします。 (2019年4月29日 21時) (携帯から) (レス) id: d78a964f1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風鳥 | 作成日時：2018年6月23日 21時
