Winter☆arashi (ページ35)

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N ページ35

にのside

～♪

「…ん？」

携帯電話から流れる音楽によって起こされた俺は眠気と戦いながら携帯電話に手を伸ばす

それを掴むと相手の名前も見ずに通話ボタンを押した

A『ｹﾞﾎｹﾞﾎｹﾞﾎｯﾊｧﾊｧ』

携帯電話からは咳と荒い息しか聞こえなかった

通話相手が相葉さんだと理解するのに時間はかからなかった

眠気が一気に吹っ飛び、携帯電話に向かって「相葉さん！！」と何回も叫びながら隣の部屋へ向かった

ガチャ

「相葉さん！！！」

ドアを開けるとそこには信じられない、いや信じたくない光景が目に入ってきた

相葉さんはぐったりしていて、呼吸出来てるのか分からないくらい咳き込んでいた

俺はパニックになり、相葉さんに近寄ると必死に名前を呼びながら背中をさすった

1人じゃどうしようも出来なくて、とりあえず起きてるか分からないけどリーダーに電話した

『にのぉ…？どした？』

奇跡的に出てくれて、安心したのか俺の目から暖かいものがすーっと通った

「リーダー…？ｸﾞｽｯ相葉さんが…」

『え？にの？落ち着いて、相葉ちゃんがどうしたの？』

「咳き込んでて…ｸﾞｽｯど…しよ…ｽﾞｽﾞﾂ」

『わかった、俺すぐに行くから』

そう言って電話を切ってしまった

俺はリーダーが来るまで必死に背中をさすり続けた

…

…

…