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今剣「それに、その岩融はこのほんまるにすんだですよ！そのときすでに岩融はいましたが、こころよくうなずいてくれました！
ふたりの岩融といろんなことをしました！おにごとをしたりおふろにはいったりしゅつじんしたり！和泉守なんてどっちがさきにいた岩融かみわけがつかないからよくからかったりもしました！」
ああ、あれは本当にタチが悪かったよ。菓子を取りに来た岩融がまた来たから怒ったら違う岩融だったり、逆に同じ岩融だったり。見分けがついたのは同じ三条の彼らか主くらいしかいなかったんじゃないかな。でも彼は、
今剣「でもその岩融はおれました、せんじょうでぼくをかばって。あるじさまからおまもりをもらっていたはずなのに、なぜかもっていなくて、あっけなくおれちゃいました。とてもかなしかったです。でもそれいじょうにかなしかったのはあるじさまです。」
あの時の近侍は僕だったからよく覚えている。折れた岩融を持って帰ってきた部隊を見て、悲しい悔しい辛いと泣く皆に対して主はただ折れた岩融を見て、
＿＿『ほら、皆泣かないで。そんな顔じゃあ岩融は報われないわ。最後は笑顔で、ね？』
そう言い皆を励ましていた。その後岩融は一先ず主に引き取られその場は解散となった。心配になった僕はこっそり後をつけて主の自室の前で聞き耳を立てた。
主は、泣いていた。静かに、静かに。本当は泣き喚いてもいいくらいなのに。ただ一人で、岩融を抱いて泣いていた。
その次の日、主は一つの薙刀を持って広間にやってきた。黒く光る一つの見覚えのある薙刀。
『岩融はこれからも私たちの側で見守っていてもらうわ。 この本丸に来た時点でもう私の大事な神様…手放すなんてしないわ。例えそこに付喪神が宿っていないとしても。』
そう言い主は笑った。
鍛刀部屋にいる妖精に頼み込んで岩融を打ち直してもらったらしい。しかし当然付喪神はいない為、只の薙刀。主は薙刀を扱える事からこの岩融(と言って良いのか)は主の私物となった。
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狐ねぇ - とっても素敵な作品です！何度も読み返してしまいます♪無理をなさらない程度に更新していただきたいです！楽しみに待っていますね♪ (2021年7月31日 16時) (
レス) id: 7b7b6482b0 (このIDを非表示/違反報告)
のん - とてもいい作品ですね！見入っちゃいました！更新楽しみに待ってます頑張ってください(*´ω`*) (2020年5月20日 14時) (レス) id: cc61122175 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - 更新楽しみにしてます。頑張ってください (2020年2月4日 22時) (レス) id: d5a0d81ae4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - ( ´∀｀ )b (2020年1月6日 16時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
@ - めっちゃっっ面白いです！でも、早く続きが読みたいです (2019年4月1日 15時) (レス) id: 2da2df1e9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はる
| 作成日時：2019年3月9日 12時
