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校舎の影から出て、気配がする方へ向かう。しかし、邪な気配を感じられない。どういう事だ…？
『…平野、どうやら勘違いだったようね。』
平野「……そのようですね…。」
ひらけた場所にいくと、そこには教室にあった青い体操着を着た生徒と、全身真っ黒な服に身を包み首元に布を巻きつけた男だった。
何故こんな場所に？入学式は？ここで一体何をしていたの？
そんな疑問が溢れ出る中、男が私に気がついた。
「…なんだお前は。」
『おはようございます。本日のこの時間は体育館で入学式の筈でしたが…何かありましたか？』
「入学式には出ない。個性把握テストをしていただけだ。それよりお前は…、……ああ、例の奴か。」
『例の、かどうかは分かりませんが、クラスはAです。校舎を徘徊していて教室に戻ったら誰もいないので驚きました。』
そう言い口元に手を当てて口角を上げる。
校長先生から何となく話は聞いているんだろう。…推薦、とかかしら？
すると男は私の隣にいる平野を指差した。
「その子供は誰だ。」
『…ああ、彼は私の付き添いです。お気になさらないで下さい。』
「気にするに決まってるだろ。部外者を連れてくるだなんて…今まで何を習ってきたんだ。さっさと家に連れて帰れ。」
『彼はただの付き添い。見逃してはくれませんか？』
「無理だと言ってるだろう。一度で聞き取れ、合理的じゃない。」
はあ、これは無理ですかね…。そう思い口を開こうとした。
平野「主君を侮辱するのは許しません。」
隣にいた筈の平野が、男の腹に本体を構えていた。平野が腕を引いただけで血が飛び出るだろう。いつの間にか自分の腹に刃を向けられていた男は驚き、後ろで経緯を見ていた生徒たちはヒッと小さく悲鳴を上げていた。
「………銃刀法違反って知ってるか。」
平野「そのようなもの僕は知りません。主君、如何されますか？この者を排除しますか？」
『…辞めなさい平野。戻りなさい。』
平野「分かりました。」
そう言うと平野は本体を鞘に仕舞い戻ってきた。
…もう少し遅かったら、きっと小狐丸辺りがこちらに来ていただろう。
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ユリ(プロフ) - 続き気になります。更新頑張ってください (2019年3月2日 19時) (
レス) id: 2e6c718a02 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 面白いです。続きどんどんしてください。頑張ってください (2019年2月6日 13時) (レス) id: f266346369 (このIDを非表示/違反報告)
アイ。(プロフ) - 新作待ってました!!更新頑張ってください!! (2019年2月3日 10時) (レス) id: b23522634a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はる
| 作成日時：2019年2月2日 22時
