時透無一郎の親戚は恋柱の継子です 弐 【鬼滅の刃】【時透無一郎】【甘露寺蜜璃】

時の流れ　陸拾捌 ページ19

不死川実弥side







俺は、群れになっている鬼を殺すという任務を任せられた。

まぁ雑魚を殺すような用件だが。

悪鬼滅殺、悪鬼滅殺、悪鬼滅殺。

その思いで任務に挑むが、今日は違った。

頭の中に、思い浮かべるのは今日会った時季囲炉裏。

あの女のふわりと微笑んだ笑顔が見たい。

任務集中出来なくなった時……。




「カァカァ！ホウコク！ホウコク！」


俺の鴉が何時もより騒がしく鳴いた。


「なんだァ！」



要件を聞く。



「ホウコク！ホウコク！恋柱 甘露寺蜜璃ト、恋柱ノツグコ、時季囲炉裏ガ上弦ノ壱ト接触！恋柱ハケイショウ！、恋柱ノツグコハジュウショウ！」



囲炉裏が上弦の鬼と接触？

囲炉裏が重傷？


どうして俺じゃない。

どうして上弦と接触するのが俺じゃない！



取りあえず早く任務を終わらせよう。

そして囲炉裏にあって、またお萩の話をしよう。





　





胡蝶の屋敷で会った囲炉裏はもう包帯ぐるぐる巻きだった。

傷がやばいな。



「不死川さん。お久しぶりですかね？」


と真顔で言う囲炉裏。


「久しぶりじゃねぇだろ」



会ったの四日前くらいだぞ？と言いながら囲炉裏の横たわる椅子に座る。



「ははっ、そうですか」



と、見たかったふわりと微笑む囲炉裏の笑顔。



それから任務の無いときには毎回のようにお見舞いに言った。


その内に、「囲炉裏」「実弥さん」と呼び合うようになった。

話すのは毎回毎回和菓子の話。

囲炉裏と喋るのはとても幸せな時間のように感じた。



今思えば、俺は囲炉裏に恋をしたのかもしれない。

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