時透無一郎の親戚は恋柱の継子です 弐 【鬼滅の刃】【時透無一郎】【甘露寺蜜璃】

時の流れ　陸拾漆 ページ18

不死川実弥side








「…」



信じられないような、今までにない光景。




「どうしましたか？」



俺の顔を伺うように俺の目を覗く。




「……………………。俺がこんな格好なのにお萩頼むなんて、変……………か？」






何言ってんだ俺。

気持ち悪ぃぞ。








「そんなわけないじゃないですか。だって人それぞれ好む物は違います。だから、不死川さんだって、そのままでいいのですよ。それに、私は甘い物なら何でも好きなので、甘味所なら、何時でも誘ってくださいお供します」








こんなこと言われたのは初めてだった。

諭され、なんならお誘いまでされた。








「お前、変わった奴だな」








と言うと、






「そうですか？」






とみたらし団子を頬張り、微笑みながら返す時季。


この瞬間、俺の中の時季が変わったような気がした。






「俺と話す野郎はいつも怯えてやがる」

「それは不死川さんが怖いからですよ」



　
お萩をもぐもぐしながら真顔で言う囲炉裏。




「時季はそう思ってんのか？」




「いや……甘い物が好きな人に悪い奴は居ませんから」



「ほんっっっとお前、変わった奴だな」



「はは、そうかもしれませんね」








とお茶を啜る。








食べ終わり、俺は立った。








「俺は此処でお暇するわ。じゃアな」







「はい、また何処かで会いましょう」









この言葉を背に俺は帰った。

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