検索窓
今日:4 hit、昨日:2 hit、合計:318,860 hit

時の流れ 拾肆 ページ15

というわけで来た下町通り。




「というかなんで下町なんですか?」

「それはね!お買い物するためなの!」

「いやそれは知ってるんです」

「囲炉裏ちゃんの生活用品を買いにね!」

「いや私布団さえあれば生きていけます」

「そうなの?まあでもいいじゃない!」

「よくありません、甘露寺さんに只でさえ迷惑かけるというのにこれ以上迷惑かけるだなんて」

「迷惑なんて!どんどん迷惑かけて大丈夫よ!ほら行きましょう!」



といわれ手を捕まれて甘露寺さんは走った。

握られた手は暖かった。

あっ、好き。







「これいーんじゃない?可愛い!」


と甘露寺さんは私の髪に髪飾りを当てた。


「いや、あの、生活用品じゃないんですか」


というと甘露寺さんは、


「生活用品見るの飽きちゃった」



といい、骨董屋で可愛い飾り物を選んでる甘露寺さん。





すると、






「甘露寺」




なんか左右違う目の色。そしてなんか髪型が女っぽい人。









 


「あ、伊黒さん!」



伊黒さんと呼ばれた人は、私の方を見て甘露寺さんに話しかけた。



「甘露寺。横の女は誰だ」

「ふふふ〜、私の継子だよ!」



と甘露寺さんがいうと、伊黒さん(?)の視線は私に向いた。





え怖い。






「お前が甘露寺の継子か。名は」

「時季囲炉裏です」

「ほお」

「伊黒さん!囲炉裏ちゃんね!十でこの容姿なんだよ!」





まってまった!甘露寺さん!それ以上喋っちゃ駄目!






彼の視線が怖い!

私の気持ちを知らず喋りまくる甘露寺さん。




「っていうか伊黒さん、今日はどうしてここに?」

「今日は下町通り辺りに鬼が潜んでるとお館様が仰ってたからな。しかも結構強いらしい」

「大変ね〜」






と彼らが話していると、いきなり異様な気配を察知した。

私はそのことを報告するべく、気付かれないように甘露寺さんの耳元へ口を寄せた。









「え!?囲炉裏ちゃん!?」

「貴様、何を…!」








私は少し騒いでる彼女らをおいて言った。









「甘露寺さん、鬼の気配がします」






二人はその言葉に驚きを隠せなかった。





時の流れ 拾伍→←時の流れ 拾参



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (110 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
269人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

戸瀬 湊(プロフ) - さろぺさん» URLってどうすれば貼れるんでしょうか… (2019年11月30日 19時) (レス) id: c291d7c22c (このIDを非表示/違反報告)
さろぺ(プロフ) - 私のボードにURLを貼っていただけますか? (2019年11月30日 19時) (レス) id: 84dcb5da09 (このIDを非表示/違反報告)
戸瀬 湊(プロフ) - さろぺさん» 描いたものってどうすればいいですか? (2019年11月30日 17時) (レス) id: c291d7c22c (このIDを非表示/違反報告)
さろぺ(プロフ) - 戸瀬 湊さん» 大歓迎です! (2019年11月25日 22時) (レス) id: 84dcb5da09 (このIDを非表示/違反報告)
戸瀬 湊(プロフ) - お一人いて言いづらいですが…自分もイメ画描いていいですか…? (2019年11月25日 17時) (レス) id: c291d7c22c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:さろぺ x他1人 | 作者ホームページ:なっしんぐ  
作成日時:2019年5月26日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。