時透無一郎の親戚は恋柱の継子です【鬼滅の刃】【時透無一郎】【甘露寺蜜璃】 (ページ47)

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時の流れ　肆拾陸ページ47

相手してあげるはと言ったけど、相当強いな。

六時間もつかなこれ。

今は呼吸を使わずに、剣術だけで勝負してる。

父の厳しすぎる剣術教育で、体に染み込まれている剣術を繰り出す。

「中々やるな……なら、これでどうだ？」

と鬼は言い、何か大技の気配を感じた。

どうせなら、防げなくても、相討ちに……。

私も呼吸の構えをする。

「全集中時の呼吸如月(きらさぎ) 弐雨水早春(うすいそうしゅん)」

斬撃に特化した技だ。

何回でも繰り出す事が出来る。

「月の呼吸伍ノ型月魄災禍」

一振りの斬撃に細かな刃……。

しくじったら命は無いだろう。

鬼の斬撃に合わせるように、私の斬撃も合わせていく。

時々合わなくなり、頬や腹、腕などに深い切り傷。

「っ」

浴衣は血で滲んでいる。

くそ、洗濯ん時どうすんだよ。と場違いなこと考えていると、

「隙あり」

「っっ！？」

腹に一撃。

深く差し込まれる腹。

悶えるような痛み。

だけど、

「此処で退く馬鹿が居るか…？」

利用させてもらおう。

腹に差された刀を素手で掴み、片腕で技を出す。

「………!!」

「時の呼吸水無月(みなづき) 壱酔(よ)い時雨(しぐれ)」

鬼の顔面に深く切り傷を入れる。

くそ、何故顔面なんだよ、頸だろ、頸。

刀を掴んでいた手を放し、腹に手を当てた。

ヒュウウウウウウウ

と、何処からか強い風を吹くような音がした。

フヒュウウウウウウウ

それが、自分の呼吸だということが分かる。

「囲炉裏ちゃん!!それ、全集中・常中が、出来てるよ！」

甘露寺さんが言った。

いきなりのことで驚いて、言葉がなってない。

確か、全集中・常中は、甘露寺さんに教えて貰って全然出来なくて悩んでいたやつ。

今出来るようになったんだ。

刀を持つ手に再び力を入れて、鬼の面と向かう。

「まだまだいけるかな？」

とわらった。

＿＿＿＿＿夜明けまで残り五時間。

・

囲炉裏さんが「まだまだいけるかな？」の際に笑った時の蜜璃ちゃん。

(え、あの笑顔が囲炉裏ちゃん！？悪役の顔みたい………)

親戚も顔の表情とかは似るらしいね。