時透無一郎の親戚は恋柱の継子です【鬼滅の刃】【時透無一郎】【甘露寺蜜璃】

時の流れ　肆拾肆 ページ45

甘露寺さん甘露寺さん甘露寺さん甘露寺さん！


道中ずっと、甘露寺さんの事を考えていた。


今までにない速さで走っている。

村を抜けて林に入り、枝が私の足に引っかけてくる。

多少は月の光で見えるが、殆どが暗闇のように暗い。

多少姿勢を崩す事もあったが、飛んだり避けたり。

掛かっても転ぶ前に、手を前について宙返りをして再び走った。

森に入って林と同じ事もあったが、学習能力はあるので繰り返す。




木が少ない地に甘露寺さんはいた。

当然鬼も一緒にいる。

甘露寺さんは全身傷だらけで血塗れだった。

鬼は、甘露寺さんにトドメを刺そうと、刀を振り下ろす動作をする。




ヤバい、甘露寺さんがやられる！

この距離から届く呼吸は………



「っ甘露寺さん!!!!」



人生の中で一番の大声をだした。



とちらせよ、此方に相手の気が向けば…




「囲炉裏ちゃん!?」

「新たな鬼狩りか……」







と鬼は刀先を甘露寺さんから私に向ける。



そう、それでいいの。





「全集中 時の呼吸…」





「時の呼吸…!!」





「皐月(さつき) 弐 藤病(ふじやまい)」

時の流れ　肆拾伍→←時の流れ　肆拾参

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す