時の流れ 肆拾参 ページ44
お萩をもぐもぐ食べていると、
「お前、変わった奴だな」
と不死川さんが一言。
「そうですか?」
と返す。
「俺と話す野郎はいつも怯えてやがる」
「それは不死川さんが怖いからですよ」
「囲炉裏はそう思ってんのか?」
「いや……甘い物が好きな人に悪い奴は居ませんから」
「ほんっっっとお前、変わった奴だな」
「そうかもしれませんね。ですが貴方に言われたくはないです」
とお茶を啜る。
食べ終わったのか、不死川さんは立った。
「俺は此処でお暇するわ。じゃアな」
「はい、また何処かで会いましょう」
不死川さんは帰って行った。
さてと、私も帰りますか。
甘露寺邸に帰ると空は夕日色に染まっていた。
甘露寺さん………どこかで見ていますか。
私は甘露寺さんがいないと悲しいのではよ帰ってきてください。
さてさて晩御飯です。
晩御飯は作ります。
規則正しく包丁で野菜を切る。
お湯を沸かし、味噌汁をつくる。
すると、外から
カァカァカァカァ
と聞き覚えのある鴉の声。
確かあの鴉、甘露寺さんの鴉の声だなぁ、と考えていると、
「カァ、カァカァ!囲炉裏サン!」
「どうしたんですか?」
「カ、甘露寺ドノガ!」
「甘露寺さんが………?」
「上弦ノ壱二苦戦中!イマノ甘露寺ドノガアブナイヨウス!援護ヲ要求スル!クリカエス!上弦ノ壱二………」
「え」
甘露寺さんが………危ない?
どうすれば………。
上弦の壱……甘露寺さんに少し前に聞いた。
十二鬼月の事………しかも上弦……私が行っても死ぬことになる?でも此処で行かなかったら誰が行く……!!
「分かった。私が行く」
てか鴉さん、来るとこ間違えてるよね。
甘露寺さんが前、くれた日輪刀を持って走った。
「鴉さん、場所は?」
「案内スル!ツイテキテ!」
鴉の後を追うように走った。
道中ずっと甘露寺さんの事しか考えることは出来なかった。
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戸瀬 湊(プロフ) - さろぺさん» URLってどうすれば貼れるんでしょうか… (2019年11月30日 19時) (レス) id: c291d7c22c (このIDを非表示/違反報告)
さろぺ(プロフ) - 私のボードにURLを貼っていただけますか? (2019年11月30日 19時) (レス) id: 84dcb5da09 (このIDを非表示/違反報告)
戸瀬 湊(プロフ) - さろぺさん» 描いたものってどうすればいいですか? (2019年11月30日 17時) (レス) id: c291d7c22c (このIDを非表示/違反報告)
さろぺ(プロフ) - 戸瀬 湊さん» 大歓迎です! (2019年11月25日 22時) (レス) id: 84dcb5da09 (このIDを非表示/違反報告)
戸瀬 湊(プロフ) - お一人いて言いづらいですが…自分もイメ画描いていいですか…? (2019年11月25日 17時) (レス) id: c291d7c22c (このIDを非表示/違反報告)
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