こんなはずじゃなかった V9 (ページ9)

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246話ページ9

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No side

世界の壁は、高くて険しい

イナズマジャパンは、苦しみを味わっていた

一気にケリをつけようとスペインは、得意の肉弾戦で攻めてくる

ジャパンは体をぶつけられ、よろめきながらも、なんとか全員守備で耐えていた

このままでは点を防ぐことは出来ても、点を取り返すことは出来ない

守備で体力が削られていく

打開するチャンスを伺っていた吹雪は、弟のアツヤに耳打ちをする

｢断るあれは禁断の技だ｣

アツヤはきっぱりと言い放つ

｢分かってくれ、アツヤ。僕の足は、次の試合までもちそうにない……。

ここでスペイン打倒への突破口を切り開く！

…………アツヤ！｣

｢…あぁ、、分かったよ

一度言い出したら、兄貴は絶対折れないからな。俺たちで世界に度肝を抜かせてやろうぜ！｣

守備の局面は続いていたが、アツヤは構わず前線へと走り出した

そして、吹雪が狙いすまして相手ボールを奪い、ドリブルで駆け上がる

｢クッ、禁断の技か…この技にぴったりの響じゃないか！！

…ぐあっ！｣

苦痛に顔を歪めながら、アツヤにロングパスを繰り出す

｢この試合にかける兄貴の思い、受け取ったぜ！！｣

巨大な氷の結晶の中から、赤い光をともなった鋭い槍が飛び出す

シュートの通ったあとに、氷柱(つらら)が生える

｢｢氷結のグングニル！！｣｣

前半終了間際の貴重な凄まじいシュートはゴールに勢い良く突き刺さる

ーーー

｢流れは確実に変わったわね～、

このまま原作通りに進めば相手が優勝候補のスペインだろうと、彼らは必ず勝利をもぎ取るでしょうね｣

左耳から繋がるインカムのスイッチをいれる

｢あ、聞こえる？Aちゃん

吹雪兄弟が得点したわ｣

『こっちも、ターゲットの保護に成功してる。引き続き試合の様子の報告よろしく』

｢はーい｣

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