* 可 愛 い 系 男 子 の 脱 獄 *

ろくわ ページ7

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ﾉｰﾏﾝ｢なに…を｣


『僕が何も知らないままここに来るわけないでしょぉ？』




あは、警戒してる警戒してる…♪

そう、それでいいんだよノーマン
家族であれ、なんであれちゃんと疑え

そうでないと足元を救われるから




『僕は ここと同じ 農園から来たって事、びっくりしてる？』



ﾉｰﾏﾝ｢ここは、孤児院だよ…？｣



『表側はね…♪ でも、違った(・・・)でしょ？』



酷く顔を歪めるﾉｰﾏﾝ
あーあ、綺麗なお顔が台無しじゃないかぁ



ﾉｰﾏﾝ｢A…君は一体この事を、どこまで…｣



『ふふ、つい最近気づいたの。…って言うか、不自然な点は幾つかあったしね』



本の中での外の世界は
危険なものなんてない
幸せな世界


色々な楽しい物語や写真が沢山あった



だけど、このハウスには柵や門、塀がある。


昔、ママが言った

｢あれは貴方達を守るもの｣




『幸せなハズの外なのに、外と繋がる門は危険だから近づいてはダメ…なんておかしいでしょ？』


ノーマンの眉がピクリと動く



『ノーマン、レイ、エマはこのハウスの正体…知ってるんでしょ


僕、ちゃんといい子だからママには内緒にしててあげるね』



ニコリと笑って、僕は読んでいた本を持って図書室を出た



ふふ、退屈しのぎには良さそうだねぇ


カーディガンのポケットから棒付きの飴玉を取り出して口の中に入れる




『んー、あまぁい♡』


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