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18話 ページ19

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殺せんせーの事が世間に知れ渡った時、真っ先に報道陣は 私達のことを “人質に取られていた可哀想な生徒達” “怪物のせいで思考回路も不安定”というレッテルを貼り付けた。


そのくせ、殺せんせーが死んだと分かれば 卒業式なのにも関わらず 報道陣やマスコミは防衛省のガードをすり抜けて

「君たちが殺したんだよね!?」
「一言!!」


なんて、まるで“地球を救った英雄”とでも言わんばかりの嬉しくない賞賛をされた。






あの教室に居たのは 英雄なんかじゃない

どこにでもいる ただの殺し屋だ。




まぁ、今更それを世間に説いたところで 意味が無いから言わないつもりだけど。






「ねぇ、Aちゃん」

『………、、』



「なんでそんなにくれるの」




向かいの席に座る雪宮くんに、溜息をつかれながら聞かれた


昨日の國神くんと潔くんの会話を聞いて 中学の頃の思い出に浸りながら、私はデザートのヨーグルトサラダに入っていたブルーベリーを、使ってないスプーンで 雪宮くんのお皿に全て入れ込んだ



『だって好きでしょ。ブルーベリー』

「それはそうだけど。理由はそれだけじゃないでしょ」



無意識にギクリ と肩が揺れた。




「あんま好きじゃないんでしょ。好き嫌いは駄目」


ちぇ、バレてた



「1個だけは食べてあげるから、あと他 全部食べるんだよ」


『そんな…全部だなんて殺生な……』




箸でつまんだブルーベリーを睨んで、そのまま勢いよく口に入れた


瞬間口の中にひろがる 独特な酸味と、噛んだらぶちゅっと中身がでてくる感触


『……う゛っ、、』



そのまま飲み込めなくて、一気に牛乳で流し込んだ






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ー「流石!偉いですね、Aさん!」

ー「牛乳とお砂糖と混ぜて飲めば 酸味も軽減されるので、食べやすくなると思いますよ!」





ふんわりと蘇る 嬉しかった時の記憶

ぶにぶにした触 手に頭を撫でられて、初めて先生に褒められた。




「あれ?笑ってる……美味しかった?」




どうやら、顔に出ていたらしい。





『……多少、ね。』







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ゆきよ - 続きたくさん!嬉しい!最後の体力訓練のところ面白かった!マアーとてもキヅイのシッテマス... (11月1日 6時) (レス) @page13 id: a818dee385 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきよ - 続きどこ? (10月28日 1時) (レス) @page8 id: a818dee385 (このIDを非表示/違反報告)
十七夜(プロフ) - はじめまして潮田様‼︎1話目でもう泣いちゃいました。続きとっても楽しみです! (9月18日 4時) (レス) id: dcbf025cae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:潮田 さとう | 作成日時:2023年9月18日 3時

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