1話 ページ2
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1年前
中学卒業が近づいた 3月6日
私は、施設に帰るのが嫌で 教室に殺せんせーと談笑しながら残っていた
『ねぇせんせー。このドラマ面白くないよー、生き別れの兄弟って設定もなんかベタだし……って、泣いてる』
｢うっ、うっ…なんと過酷な運命なのでしょう…｣
『ほんと、ベタに弱いよね せんせー。』
教室で寝泊まりするのは結構多くて、今日も律のオススメの感動系のドラマを見てたんだけど
…生き別れ、かぁ
私には兄弟なんていないし、 親戚の子達を思い返してもそんなにいい思い出ないなぁ
涙なのか粘液なのか分からない液体を、ポケットから出したハンカチで拭いてあげた
『ねぇ、せんせー。』
｢なんでしょう、椎名さん｣
『もしも、もしもの話なんだけどね。
この先、地球も無事で、先生も無事でね…平和にこの中学の卒業式を終えた時
私に家族が居なかったら、その時は…せんせーが私の家族になってくれないかな』
せんせーの顔が見れなくて、少し俯いてしまった
私が今の施設に居れるのは、中学卒業まで。
高校生になると、追い出されてしまうのだ
『……だめ、かな』
｢それは ━━━━━━━━━━｣
と、言いかけたところで
私は受けたことの無い衝撃波に、気を失った
あの時、せんせーはなんて言おうとしてたんだろう
霞んでいく視界で、少しだけ心配そうに笑うせんせーが最後に見えた
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ゆきよ - 続きたくさん！嬉しい！最後の体力訓練のところ面白かった！ﾏｱーとてもキヅイのｼｯﾃﾏｽ... (11月1日 6時) (
レス) @page13 id: a818dee385 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきよ - 続きどこ？ (10月28日 1時) (レス) @page8 id: a818dee385 (このIDを非表示/違反報告)
十七夜(プロフ) - はじめまして潮田様‼︎1話目でもう泣いちゃいました。続きとっても楽しみです！ (9月18日 4時) (レス) id: dcbf025cae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：潮田 さとう
| 作成日時：2023年9月18日 3時
