真面目な君を私は知っている

13話 ページ13

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屋上に出ると、強い風が吹き抜ける



｢あの…A、、｣

『ごめんね、加恋。気づいてあげられなくて』




加恋の言葉を遮って、震える体を抱きしめた

いつも、私と会う前 こんな目にあって泣いていたんだと考えると 胸が苦しくなる



｢いいの…気づいてくれて…ありがとう、、抜け出させてくれて…嬉しかった、ありがとう…｣



加恋も私の背中に腕を回す


『今度からは私が居るから…』

｢うん、、｣




ーー


それにしても、、



『…勢いで 授業サボっちゃったけど………大丈夫と思う？』

｢…………どうだろう｣




『あーあ、、内申点下がるのはいやだなー』


｢うちんとこの担任、そーいうの厳しいよ。絶対なんかされる…｣





『何かあったら、すぐ私に言いなよ？出来ることなら何でもするから』

｢ありがとう、心強いよ｣






その日はまる1日

授業をサボって屋上で2人で過ごした。





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