標的３７１＊これから…… ページ6
《XANXUSside》
全く、こいつが言うことは予想できない。
『私は……私の意志を貫いてみせますっ！』
『私は、まっすぐぶつかります！』
『重みと想いを感じます。』
今までの言葉と同じように、真っすぐ俺を見る目。豊かな表情。
………………………。
…………あぁ、そう。
これだ。
それに……………、
Ｘ「………してやれらたのは俺か……」
貴「………？」
………おかしなもんだ。
『1人じゃ………ないよ………。』
全てを変えたのはコイツのたった一言。
それでも、それを嫌悪することはない。
貴「XANXUSさーん？」
Ｘ「………ドカス。」
貴「えっ……！？」
あたふたとする沢田。
それが面白い。
このまま、からかってやろうか。
そう思っていたら、ふと目に入った俺がその指にはめたボンゴレリング。
貴「わっ……！」
Ｘ「手を取ったぐらいで、んな声出してんじゃねぇ。」
白く柔らかな手。
それでもこの手は守ることに全力だ。
ボロボロに傷ついても立ち上がることをやめない。
その拳は強く握られ、振るわれる。
だからこそ、一撃一撃が重い。
……………………。
Ｘ「……？」
取った手が小さく震える。
思わず沢田を見れば、俯いている。
が、よく見れば耳まで赤い。
ほォ………。
これはこれで面白いが、コイツには聞きたいことがある。
Ｘ「これでお前が次期ドンだ。」
貴「………いいんですか？」
Ｘ「俺が自分でお前にこれを渡した。この意味を分かってるか？」
俺が認め譲ったということ。
顔を上げ俺をまっすぐ見る沢田の目。
強く、見惚れる目。
…………それでも少し悲し気に見える。
貴「前に言ったとおりです……。でも、もっとちゃんと、ボンゴレとかマフィアのことを知って、自分の目で見て耳で聞いて、決めようと思います。」
継ぐつもりはないと言った。
俺が渡してもそれは変わらないんだろう。
それがコイツの意志だからな。
周りに左右されるのではなく、自分の意志でこれからも決めていくだろう。
コイツは、嫌ならそう言う。
『継がない』と決めたら、それを通す。
『継ぐ』と決めたら、力を注ぐ。
周りに左右されず。
大空のような心を持って、その姿は、強く、美しく、周りの奴らを惹きつける。
俺も、魅せられた1人だ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 600人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「リボーン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜(プロフ) - 猫かぶりアリスさん» ありがとうございますぅぅぅ！！ すごく嬉しいです！ 手紙とかｗ直球なザンザスらしくしようと思うとすごく悩みましたｗ 未来編もよろしくお願いします！ (2016年10月17日 18時) (
レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
猫かぶりアリス(プロフ) - うわぁぁぁぁぁぁぁ！スッゴクよかったですっ！手紙とか…手紙とかっ////（←）未来編も頑張ってください♪ (2016年10月16日 19時) (レス) id: 798be86e6f (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 藤式部さん» いつも、ありがとうございます！ いよいよ未来編！これからもよろしくお願いします！ (2016年10月15日 17時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - エレインさん» 来ますよ！未来が！ どうなるでしょうね。今からドキドキですｗ (2016年10月15日 17時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 獅子王さん» ヤバいくらいとは、ありがとうございます！ｗ サイコーと言ってもらえて嬉しいですｗ 頑張ります！これからもよろしくお願いします！ (2016年10月15日 17時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桜
| 作成日時：2016年9月5日 18時
