標的４００＊夕焼け ページ36
《XANXUSside》
窓の外は夕焼け。
オレンジの夕日が沈んでいく。
貴「綺麗………。」
意識したわけではないだろうその言葉。
夕焼けは、日によっては赤く見える。
……………それを血の色のようだと思ったことは少なくない。
Ｘ「てめぇの炎みてぇだな。」
オレンジの死ぬ気の炎。
あたたかく、包み込む色。
貴「オレンジって言うのはお揃いですね。でも私は」
Ｘ「？」
窓の外を見ていたAが、その目を俺に向ける。
貴「XANXUSさんみたいだと思います。」
…………………。
Ｘ「あ゛ぁ？」
カッ消すぞ。
俺をモノみてぇに例えんじゃねぇ。
貴「違います。」
Ｘ「どういう意味だ。」
貴「XANXUSさんみたいにあったかくて、優しくて、って意味です。」
随分紛らわしい言い方すんじゃねぇか。
そもそも、誰があったかくて優しいだ？
Ｘ「てめぇの目は節穴だな。」
貴「えぇー……」
不満そうな声を出しながらも、その顔は笑みを浮かべている。
これが他のカスだったら、問答無用でカッ消している。
…………コイツにそんなことはしないが。
窓から差し込むオレンジの光は一層強くなる。
…………眩しいな。
そう思いながら、ふとAを見る。
Ｘ「………！」
茶色い髪に反射する光。
髪の1本1本が光り、黄金色に輝く。
珍しくもない、茶色い髪。
だが…………やはり切るのは惜しいな。
その上、Aは瞼を閉じている。
どこか幻想的で、近づきがたい雰囲気を纏っているように見える。
貴「？ XANXUSさん？」
視線に気づいたように俺を見て首を傾げる。
その視線に俺は席を立ち、Aの隣に座りなおす。
さっきまでの雰囲気が全く感じられない。
Ｘ「………………。」
貴「？」
何だと訴える目。
微かに頬に赤みが差している。
Aは顔立ちは整っているが、まだ“可愛らしい”と表現されるもので、“美人”というわけではない。
髪も目も、どこにでもある色。
貴「XANXUSさん？」
なのに、目が離せない。
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桜(プロフ) - 猫かぶりアリスさん» ありがとうございますぅぅぅ！！ すごく嬉しいです！ 手紙とかｗ直球なザンザスらしくしようと思うとすごく悩みましたｗ 未来編もよろしくお願いします！ (2016年10月17日 18時) (
レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
猫かぶりアリス(プロフ) - うわぁぁぁぁぁぁぁ！スッゴクよかったですっ！手紙とか…手紙とかっ////（←）未来編も頑張ってください♪ (2016年10月16日 19時) (レス) id: 798be86e6f (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 藤式部さん» いつも、ありがとうございます！ いよいよ未来編！これからもよろしくお願いします！ (2016年10月15日 17時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - エレインさん» 来ますよ！未来が！ どうなるでしょうね。今からドキドキですｗ (2016年10月15日 17時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 獅子王さん» ヤバいくらいとは、ありがとうございます！ｗ サイコーと言ってもらえて嬉しいですｗ 頑張ります！これからもよろしくお願いします！ (2016年10月15日 17時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜
| 作成日時：2016年9月5日 18時
