標的３９８＊それだけの ページ34
《XANXUSside》
明日、ジジイから処分が言い渡される。
二度の反乱とボスの暗殺未遂。
下されるだろう処分も予想できる。
『VARIA』は解隊だろう。
それに、ボスであり主犯である俺への処分………
予想はつく。
それなら言わない方がいい。
言ってコイツの気を病ませ続けるより、言わずにコイツなりにこれからを進ませる方がいい。
それでいい。
それでいい、はずだ………。
…………………。
今回したことに後悔はない。
俺が決めてしたことだ。
貴「それは………」
Ｘ「不満か？」
貴「そうじゃないです……。」
どこか納得いかないという風に顔を顰める。
貴「私が……その…後継者になって……。でもXANXUSさん……何も変わらなくて………。望んでた…ものなのに……」
言葉を続けるほどに下がる視線。
…………………。
確かに、次期ボスの座を手に入れようとした。
だが、大空戦で無くしたものよりも、得たものの方が俺にとっては大きい。
つまり、望んでいたものを放棄しただけの理由になるのか……ってことか…。
俺からすれば、充分すぎるものだが………。
Ｘ「俺にとっては得たものの方が大きい。てめぇとの戦いも、相手がお前じゃなきゃあぁいう結果にはならなかった。」
あんな言葉を言ったのも……。
お前だったから、俺には得たものがあった。
貴「XANXUSさん……」
Ｘ「俺が決めてお前にリングを渡した。なるかならねぇかは自分で決めろ。」
お前は自分で決めて進むだろうからな。
貴「私、そんなに大したこと言ってないですよ……？」
Ｘ「自覚がねぇとは……重症だな。」
貴「そこまでっ！？」
調子を取り戻してきたような沢田に笑う。
貴「XANXUSさん。」
俺をまっすぐ見、穏やかな笑みを浮かべている。
貴「これからも、こうして話してくれますか？」
Ｘ「！」
予想外の言葉に虚を突かれる。
Ｘ「お前は、分かってんだろ。」
貴「はい。でも私は、その下されるかもしれない処分が正しいとは思えません。」
Ｘ「…………なぜ？」
貴「色んな人の気持ちが絡まって起こったことだから。」
Ｘ「………とんだドカスだな。」
甘い。
それでも俺達がしたことは、それだけのことだ。
なのに………
Ｘ「……あぁ、そうだな。」
俺の言葉に、沢田―――Aは嬉しそうに笑った。
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桜(プロフ) - 猫かぶりアリスさん» ありがとうございますぅぅぅ！！ すごく嬉しいです！ 手紙とかｗ直球なザンザスらしくしようと思うとすごく悩みましたｗ 未来編もよろしくお願いします！ (2016年10月17日 18時) (
レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
猫かぶりアリス(プロフ) - うわぁぁぁぁぁぁぁ！スッゴクよかったですっ！手紙とか…手紙とかっ////（←）未来編も頑張ってください♪ (2016年10月16日 19時) (レス) id: 798be86e6f (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 藤式部さん» いつも、ありがとうございます！ いよいよ未来編！これからもよろしくお願いします！ (2016年10月15日 17時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - エレインさん» 来ますよ！未来が！ どうなるでしょうね。今からドキドキですｗ (2016年10月15日 17時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 獅子王さん» ヤバいくらいとは、ありがとうございます！ｗ サイコーと言ってもらえて嬉しいですｗ 頑張ります！これからもよろしくお願いします！ (2016年10月15日 17時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜
| 作成日時：2016年9月5日 18時
