標的２８９＊全力で ページ25
《リボーンside》
グラウンドから去った『VARIA』
部下を引き連れて来たディーノが来て、九代目はすぐに運ばれ、地雷が除去されていく。
俺はAを見る。
今のAは、どこか人を寄せ付けない空気を纏って全員に背を向けている。
獄寺や山本達も、近づかない。
リ「よっ」
ジャンプしてAの肩に乗る。
貴「……………。」
何も言わないA。
俺はAの顔を見ずに言う。
リ「生半可な覚悟じゃ死ぬぞ。」
貴「………分かってる。」
明日の戦い。
XANXUSは強い。
暗殺部隊の首領としても、次期ボスとしても文句ないほどに。
貴「リボーン………」
周りの奴らに聞こえない小さな声量。
リ「何だ。」
貴「私………」
口篭る。
XANXUSが去る間際にAが口にした言葉は、微かにオレにも聞こえた。
聞こえたのはオレだけだろう。
リ「知ってるぞ。」
貴「そっか………」
獄寺たちに一言声をかけ、オレとAはのんびり帰路についた。
貴「気づいた時は、辛かった。戦う人だから叶わないものなんだって。」
ぽつぽつと自分の気持ちを話すA。
貴「九代目にしたこと、許せないと思った。」
リ「あぁ」
貴「でも、好きだって想いもあって……」
リ「あぁ」
だんだんとAの足取りはゆっくりになる。
貴「でも、皆を守るって決めたから。戦うって。でも……」
リ「そうだな。」
Aの足が止まる。
貴「私っ…………！」
堪えてたんだろう。
涙が溢れだす。
止まらない。
そっと頬に手を当てる。
リ「その気持ちに嘘つくんじゃねー。」
貴「っ………ぇ……？」
リ「守ることも、戦うことも、好きだって気持ちも、全部お前の想いだ。手放したくねーなら放すな。」
自分の気持ちに正直でいるのがAの良いとこだ。
捨てたくないと思ってる。
捨てないように抗う強さも持ってる。
リ「全力で戦って、んで全力でぶつかれ。」
貴「リボーン……」
リ「お前ががこうだと思うように進め。」
戦って。
でも、それからは分かんねーだろ？
『XANXUS』とどういう関係を築くかは、A次第だからな。
リ「うだうだ悩むよりも行動して掴み取るのがお前だろ。骸の時みてーにな。シャンとしやがれ。」
貴「っ……うんっ！」
貴『………好きです。』
そのまっすぐな言葉が伝わるように、ぶつかればいい。
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桜(プロフ) - 恋歌さん» ありがとうございます！ 争奪戦の終盤は書いてても楽しかったです！ (2017年7月14日 18時) (
レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
恋歌 - 面白いです (2017年7月14日 7時) (レス) id: f72f544e96 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 猫かぶりアリスさん» そう言ってもらえて嬉しいです！まだまだ続く大空戦！これからもよろしくお願いします！ (2016年7月22日 10時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
猫かぶりアリス(プロフ) - やっばいです！この後の展開楽しみです！無理しない程度に頑張って下さい！更新待ってます！ (2016年7月21日 22時) (レス) id: 798be86e6f (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - マコさん» いえいえ！そんな時もありますよ〜。長ーい目で見守ってやってくださいｗ まだまだ続きますからね！ (2016年7月21日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜
| 作成日時：2016年6月6日 17時
