標的２８７＊罠 ページ23
シュゥゥ…………
貴「っ！」
死ぬ気の炎が小さくなっていく。
そんなっ！
九「すまない………。だが君で………良かった……。」
力が抜け落ちる腕。
慌てて掴む。
貴「しっかりして！」
お願い……
お願い！
閉じられた瞳は、開かない。
そんな………。
おじいちゃん…………。
こんな………。
Ｘ「これ以上争奪戦を続けるのも、無意味だ。」
貴「え…………」
ゆっくりと後ろを振り返る。
そこにいるのは、XANXUSさん。
Ｘ「てめぇがした……九代目への仕打ち。ボンゴレへの挑戦と受け取るだけのこと。」
それは………。
これは…………。
Ｘ「貴様を殺し、仇を討つ！」
貴「……っ！」
XANXUSさんをまっすぐに見る。
XANXUSさんも私を見る。
今のXANXUSさんは、表情なく見える。
でも、
何かに耐えているように見えるのは、私だけ……？
リ「リング争奪戦に勝ち、次期ボスになったとしても、『揺りかご』の一件を知る連中はXANXUSの就任に反対し、これからも抵抗するだろう。」
でも、弔い合戦なら………。
仇を討つことで信頼を得られる。
全部…………。
全部分かってて……こんなことを……。
雷戦での言葉も、これを意味してたんだ。
チ「憶測での発言は慎んでください、リボーン。全ての発言は我々が公式に記録しています。」
リ「好きにしやがれ。オレはもうキレてんだ。」
リボーンの、殺気。
今まで感じたことがないくらい、強い。
それだけ怒ってる証拠。
リ「だが九代目との誓いは守って手は出さねーぞ。………生徒の勝負にはな。」
私は………。
リ「オレがそう言っても、戦いが嫌いなオレの生徒がどーするかは知らねーけどな………」
ほんの一瞬、リボーンは私を見た。
リ「XANXUSと命を懸けた勝負をするかどうか。………お前が決めろ。」
私が、決める。
自分で。
私の、意志で。
私はXANXUSさんが、好き。
この想いは変わらない。
それに………。
私は…………
命を懸けて………。
ゆっくりと立ち上がる。
おじいちゃんを傷つけたXANXUSさんを許せないと思う。
でも、XANXUSさんにあんな顔してほしくないと思う。
XANXUSさんに在るのは『怒り』と『憎しみ』だけじゃない。
立ち上がって、XANXUSさんを見る。
Ｘ「！」
私は――――――
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桜(プロフ) - 恋歌さん» ありがとうございます！ 争奪戦の終盤は書いてても楽しかったです！ (2017年7月14日 18時) (
レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
恋歌 - 面白いです (2017年7月14日 7時) (レス) id: f72f544e96 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 猫かぶりアリスさん» そう言ってもらえて嬉しいです！まだまだ続く大空戦！これからもよろしくお願いします！ (2016年7月22日 10時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
猫かぶりアリス(プロフ) - やっばいです！この後の展開楽しみです！無理しない程度に頑張って下さい！更新待ってます！ (2016年7月21日 22時) (レス) id: 798be86e6f (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - マコさん» いえいえ！そんな時もありますよ〜。長ーい目で見守ってやってくださいｗ まだまだ続きますからね！ (2016年7月21日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜
| 作成日時：2016年6月6日 17時
