標的２７６＊背負うもの ページ12
貴「おはようございます、ディーノさん。」
デ「おう。Aじゃねーか。」
いつもと変わらないディーノさん。
少しホッとする。
さっきまで、すごい深刻そうだったから。
貴「今大丈夫ですか？」
私の問いに、ニッと笑う。
デ「大丈夫だぜ。妹分と話す時間もオレにとっちゃ大事だからな。」
歩き出すディーノさんの後ろを付いて行く。
前を歩くディーノさん。
その背中は大きくて、部下がいないとへなちょこだけど、頼りになるすごい人。
この背中に、ファミリーを背負ってるんだ………。
何人ものファミリーの命を、ボスとして背負ってるんだ……。
私は………
マフィアとかファミリーとか、今はそういう風に考えられなくて………ただ皆を守りたいと思う。
XANXUSさんも『VARIA』を背負ってるんだよね………。
九代目の息子として、きっと重圧とか、期待とか…………そういうものも背負って……。
XANXUSさんだけじゃない。
『VARIA』の皆さんも、きっと背負ってるものがある。
私は………
デ「どうした？」
前を歩いてたディーノさんが私を振り返ってる。
貴「いえ………なんでもないです。」
どうしても考える。
裏社会を知って、そこに身を置く人たちに会って…………。
デ「あんまり1人で抱えるなよ。オレで良かったらいつでも聞いてやるから。」
そう言って撫でてくれるディーノさんの優しい手。
昔も、こんなことがあった……。
私の頭に手を置いて「心配させてほしい」って言ってくれた、おじいちゃん。
あの言葉に救われた。
心配をかけるのはいけないんだって思ってたから。
自分でなんとかしなきゃいけないって思ってたから。
貴「あの………ディーノさん………」
デ「何だ？」
廊下の途中にある椅子に座る。
焦らせないように、ゆっくりと聞いてくれようとするディーノさん。
貴「ディーノさんは………どうしてボスになったんですか？」
私の問いに驚いた顔をする。
でも、すぐに懐かしむような顔をする。
デ「オレも………Aぐらいの時は、絶対にボスになんてならねーって思ってたんだ。」
ディーノさんは、リボーンの元教え子。
それは知ってる。
でも、それ以上は知らない。
デ「でも、ボスになるって………そう思えたきっかけがあったんだ。」
貴「きっかけ………」
ディーノさんは、ゆっくりと懐かしそうに話してくれた。
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桜(プロフ) - 恋歌さん» ありがとうございます！ 争奪戦の終盤は書いてても楽しかったです！ (2017年7月14日 18時) (
レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
恋歌 - 面白いです (2017年7月14日 7時) (レス) id: f72f544e96 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 猫かぶりアリスさん» そう言ってもらえて嬉しいです！まだまだ続く大空戦！これからもよろしくお願いします！ (2016年7月22日 10時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
猫かぶりアリス(プロフ) - やっばいです！この後の展開楽しみです！無理しない程度に頑張って下さい！更新待ってます！ (2016年7月21日 22時) (レス) id: 798be86e6f (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - マコさん» いえいえ！そんな時もありますよ〜。長ーい目で見守ってやってくださいｗ まだまだ続きますからね！ (2016年7月21日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜
| 作成日時：2016年6月6日 17時
