標的1458＊経験者 ページ9
二人との他愛ない話の最中、コン、コンッと扉がノックされた。
執務室のノックに許可を返せば、がちゃりと開けられた扉。
その先には慣れたようにやってくる獄寺君。そしてネーヴェ。それにザン。
スタスタとやって来たザンが傍まで来て私の頬に手を添える。
Ｘ「何ともねぇか？」
貴「うん。大丈夫。」
リ「今んなに心配してっとこれからどうすんだ。」
リボーンの言葉に眉を上げながらも、「そうか…」って声音に少しの安堵が見えた気がして嬉しくなる。
そんな私やザンを見る皆の視線もどこか優しくて。
貴「どうかしたの？」
ネ「実は十代目にご相談があって。」
首を傾げる私は私の主治医を見る。
私がボスになると同時にネーヴェは私の主治医になってくれた。
今はボンゴレを主軸に動いてるけど、時々アクアファミリーの方へも行ってる。
アクアファミリーには色んな医術に関する書物もあるし物もある。
私としても医療品や知識を得るのに惜しみたくない。そういう点でネーヴェの知識はすごく助かってる。
ネ「十代目のご懐妊、私としてもとっても嬉しい事なのですけれど、私は妊婦や出産や関しては実践経験がないのです。」
ル「って、初めてって事？」
ネ「えぇ。だから出来るなら初産は経験ある医者を探して欲しくて。」
となると、ネーヴェを主治医にした時みたいに色々と条件が付く。
出産だけなら表社会で、って事は出来なくはないけど、獄寺君は警護をつけるだろうから少々ご迷惑がかかる。
貴「『VARIA』は？」
べ「殺しならともかく、出産なんて知識あっても無理じゃね？」
ベルの言葉に思わず項垂れる。
暗殺部隊には流石に頼めないか……。
これが私だけだったならともかく、お腹の子の事を考えるとやっぱり経験者が良い。我儘かもしれないけど…。
獄「…………………………十代目。一人心当たりはあります。」
貴「獄寺君、嫌だって顔に書いてる。」
リ「今なら誰でも読めるぞ。」
獄「……嫌ですが。背に腹は代えられません。」
ネ「私も同じ方を考えてました。」
私達の頭の中に一人浮かぶ。裏社会に通じ腕も確かな医者。
ベル達も納得の表情を見せてくれる中、一人だけ不服そうな顔を見せた。
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桜(プロフ) - あもさん» あわわっ…！ ありがとうございます！ ザンザスにとっても救いのある夢主だったらいいなぁと思います。嬉しいお言葉ありがとうございます！ (2022年10月5日 17時) (
レス) id: 8e0b3a4d97 (このIDを非表示/違反報告)
あも(プロフ) - 完結おめでとうございます！この作品はザンザスが大好きな私にとってとても救いのある作品で、ザンザスが幸せになれて嬉しかったです。こんな素晴らしい作品を作って下さり本当にありがとうございます！！！ (2022年10月5日 14時) (レス) id: 656bb5ebbb (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - ヨモギさん» ありがとうございます！ 出来るだけ毎日を意識していたので大変だったでしょう？ 楽しんでいただけてとても嬉しいです！ 完結まで読んでいただき、本当にありがとうございます！ (2022年7月30日 17時) (レス) id: 8e0b3a4d97 (このIDを非表示/違反報告)
ヨモギ(プロフ) - 完結おめでとうございます！一年に一回は確認に来て、更新頻度に驚いていた数年間でした。毎日来れていたわけではありませんが、とても楽しんで読ませていただきました！本当にお疲れ様でした！ (2022年7月28日 20時) (レス) @page23 id: 50bd13428b (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 夏目さん» ありがとうございます。心の支えになっていたなんて嬉しいですっ。きっとこれからも明るい日々を送ってくれると作者も祈っています。今までありがとうございました！ (2020年6月15日 18時) (レス) id: 8e0b3a4d97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜
| 作成日時：2020年4月14日 18時
