標的1455＊パンク ページ6
《XANXUSside》
長かった時間。Aとの結婚式も済み、俺達は晴れて夫婦となった。
俺もAもいつものように仕事をこなし、夕方には俺がAの元へ行き、少しの時間を重ね合い眠りにつく。
Aも『VARIA』に顔を出し隊員たちとの交流も深めている。
それは良い事なので邪魔をする気はない。
式が終わり落ち着いて来たある日、俺はいつものようにAがいる執務室へ向かっていた。
ガチャ
音をたて開けた扉。その奥にある執務机にはA……ではなく、その机の前に獄寺とリボーンが立ってこちらを見ていた。
Ｘ「Aはどうし……」
どうした、と言いかけた俺を獄寺が自分の口元に指を当て黙るよう促してくる。
それに「あ？」と低めの声で返せば、獄寺はソファーの方を視線で示す。
貴「………すぅ…」
そっちを見た俺は獄寺の行動を理解した。
ソファーに座ったまま眠っているA。日が傾き始めたとはいえ珍しい。
獄「俺が来た時には眠ってた。お疲れなんだろう。」
小声の獄寺の言葉を聞きながら、俺はAの隣にそっと腰を下ろした。
Aの膝の上には幾枚かの書類。同じように机には書類が乗り、中には本もあるようだ。
書類を机に戻した俺は、不意に見えた本に動きを止めた。
数度瞬きAを見ると、その瞼がそっと開かれた。
貴「……ん…」
Ｘ「起こしたか？」
貴「……ザン……？ ううん…ごめん。寝てた。」
座ったまま伸びをし、軽く頬を叩いたAは「よし」と再び仕事に戻るようだ。
報告を終えた獄寺とリボーンが部屋を出て行くと同時に、Aは執務机に戻るのは書類をまとめ始めた。
Ｘ「A。」
貴「ん？ 何？」
Ｘ「んなの読んでたのか？」
俺は、先程目についた本を手に取った。それを見たAが「あっ…」と気づいたように声を出す。
『妊娠と出産について』
執務机に戻ろうとしていたAは、トンっとソファーに座り直し俺を見る。
貴「うん。ネーヴェに借りたの。」
Ｘ「仕事で頭は詰まってんだろうが。今必要のねェもんを無理に今詰め込むな。」
ただでさえAは必要と思えば片っ端から調べるのだ。
これまでの案件や同盟についても、ボス就任前から書庫に入り浸っていた。
頭パンクすんぞ。
そう言う俺に、Aはどこか微笑ましそうな顔をする。
貴「今必要なの。」
Ｘ「あ？」
貴「子供が出来た。」
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桜(プロフ) - あもさん» あわわっ…！ ありがとうございます！ ザンザスにとっても救いのある夢主だったらいいなぁと思います。嬉しいお言葉ありがとうございます！ (2022年10月5日 17時) (
レス) id: 8e0b3a4d97 (このIDを非表示/違反報告)
あも(プロフ) - 完結おめでとうございます！この作品はザンザスが大好きな私にとってとても救いのある作品で、ザンザスが幸せになれて嬉しかったです。こんな素晴らしい作品を作って下さり本当にありがとうございます！！！ (2022年10月5日 14時) (レス) id: 656bb5ebbb (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - ヨモギさん» ありがとうございます！ 出来るだけ毎日を意識していたので大変だったでしょう？ 楽しんでいただけてとても嬉しいです！ 完結まで読んでいただき、本当にありがとうございます！ (2022年7月30日 17時) (レス) id: 8e0b3a4d97 (このIDを非表示/違反報告)
ヨモギ(プロフ) - 完結おめでとうございます！一年に一回は確認に来て、更新頻度に驚いていた数年間でした。毎日来れていたわけではありませんが、とても楽しんで読ませていただきました！本当にお疲れ様でした！ (2022年7月28日 20時) (レス) @page23 id: 50bd13428b (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 夏目さん» ありがとうございます。心の支えになっていたなんて嬉しいですっ。きっとこれからも明るい日々を送ってくれると作者も祈っています。今までありがとうございました！ (2020年6月15日 18時) (レス) id: 8e0b3a4d97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜
| 作成日時：2020年4月14日 18時
