【REBORN】包容する大空 ⅩｘＸⅡ【XANXUS】 (ページ6)

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標的1411＊夢ページ6

《リボーンside》

アルベルトの話にオレは幻騎士を思い出していた。

だがそれを頭から払い、腕を組み考える。

ちらりと眠るAを見るが起きる気配はない。

リ「…もしかしたら…」

山「ん？」

リ「もしかしたら、Aのそのリングの力を受けちまったのかもしれねーな。」

ハッと表情を変えた獄寺達がAを見る。

当の本人は未だ眠りの中。

外傷はない。だからこそこうも眠っているのも妙だ。

オレの言葉にアルベルトが何かを考えるように顎に手を当てた。

ア「……そういや、似たような事になった奴がいたな…」

獄「本当か！？」

ゴ「何か方法はあるのか？」

誰もがじっとアルベルト見る。

山本やクロームもどこか不安そうだ。

その視線を受けたアルベルトは言いづらそうにキュッと唇を引き結んだ。

ア「……聞かない方が良い。」

ネ「そ…んな……。何か…！」

どうにかしてリングの力が弱まるのを待つか。何か打てる手はないか。

俯くオレ達の中で小さな声が聞こえた。

ク「……それが…霧系のリングなら…幻術でどうにかできるかもしれない。」

ラ「……その可能性はあるかもしれませんね。」

獄「つっても、どう幻術で対処する？それに眠る十代目を起こせるのか？」

了「だが出来るかもしれないのならするべきだろう！」

リ「落ち着けお前ら。」

ひとまず目の前のコイツらを落ち着かせる。

確かに出来る保証はない。だが今分かっている情報ではじき出される答えはある。

リ「そのリングの力なら、Aも同じような影響を受けている可能性がある。つまり感情の制御が出来ていないはずだ。」

山「他の奴らは人が変わってみてーで、眠ってはないんだよな？」

ア「爆発させるような事がないのか……あるいは、夢の中でそうなってるってか？」

笑って紡がれた言葉だったが、どこか納得を覚えた。

幻術は脳に直接作用する。夢もまたコントロールのできない代物だ。

獄「髑髏。」

ク「出来るだけやってみる。」

意思を固めたクロームの眼差しは強かった。