【REBORN】包容する大空 ⅩｘＸⅡ【XANXUS】 (ページ5)

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標的1410＊小さな物ほど秘めた力は大きいページ5

《アルベルトside》

組織に怪しまれないよう少しずつ俺は情報を集めた。

それと同時に組織中枢にもさりげなく接触。

奴らがどういうやり方でボンゴレに手を出すつもりなのかを探った。

本来なら、事が本格的に動き始める前にとんずらしていた。だが今回はそうもいかなかった。

俺の家が……アクアファミリーが狙われている事を知ったからだ。

だから俺は危険を承知で細心の注意を払い動き回った。

今のマフィア界はリング一つで大きく変わる時代を迎えている。

だからこそ、リングに何かあるんじゃないかと思った。

リングと言っても色々だ。属性。ランク。果てには大きな力を秘めているものまで。

中には所有者に精神的影響を与えるものもあるという。

ア「奴が手に入れたのは、そういう類のリングだ。」

俺はさらに遡り、そのリングに動きを過去に渡って追った。

広い世界の中のちっぽけなリング一つを追うのは至難の業だ。かなり疲れた。

だが幸いというべきか、二人の元所有者について知る事が出来た。

ア「共通点があった。どいつも過去の未練、怒りなんかを爆発させたように人が変わっている。」

心の深くにある自分がコントロールしてきた感情が、制御を失い暴れている。

今回も同じだった。

そしてボスの言うままに奴らは行動を起こした。

アクアファミリー内のシマに出入りし、警戒が少しは解けている奴が街で暴れ。

相手に動揺を与え、他ファミリー介入ギリギリまで戦力を減らすよう努めた。

ま、これは失敗だった。

日本にまで手を伸ばした事でボンゴレは素早い対応をうった。

ア「ドン・ボンゴレは高齢だ。次期ボンゴレが出てくる可能性があった。それを抑えようとしたがこれが逆効果だったわけだ。」

獄「十代目が仰っていた術士はお前で間違いないんだな？」

ア「あぁ、そうだ。」

ク「頼みたい事って……？」

ア「出来るなら、ここの……アクアファミリーに協力して欲しいと言おうと思った。」

打ち明けようとした事で俺は奴らに拘束されたがな。

そのまま地下に放置され死ぬかと思った。

だがまさか、次期ボンゴレが俺を助けるとは思わなった。