【REBORN】包容する大空 ⅩｘＸⅡ【XANXUS】 (ページ31)

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標的1435＊迷って決めた決意は固くページ31

日本に帰る前にはベルに言われた通り『VARIA』にも顔を出した。

談話室で少しの時間だけ皆と話をする。

ベルたちも今回の事は知っていたようで、上手くいって良かったと言ってくれた。

べ「ってかもう帰んだろ？」

貴「うん。また来るね。」

ル「今度はゆっくりお茶しましょうね。」

貴「うんっ！」

ベルは「もっといればいい」って言ってくれる。

そう言ってもらえるのは嬉しいけど、学校もあるから大変だ。

学校を休んでばかりじゃ出席日数に支障が出る。

レ「アクアファミリーとは上手くいけそうなのか？」

貴「はい。優しい方たちばかりで。」

マ「ボスになっても問題なさそうだね。」

貴「そうだなぁ……。」

ス「今から問題ある方が良くねぇぞぉ……。」

なんだと言いながらクスリと笑う。

ボスになったら……か……。

貴「あのね、皆に話しておきたいことがあるの。」

ス「んだぁ？改まって。」

ソファーに座るスクアーロさん達。それに私の傍に居る獄寺君達も首を傾げる。

貴「私、ボンゴレ十代目ボスを継ごうと思う。」

私の言葉で部屋から音が無くなった。

皆が驚いた顔をして、私をじっと見る。

隣から感じる視線が一番強くて、一番心配そうなものだと感じるのは間違っていないと思う。

獄「…と……本当ですか…！十代目！」

貴「うん。」

間違いなく頷く私に皆が徐々に理解し始め声を上げる。

その中で唯一、冷静で静かな声が皆の耳についた。

リ「A。おめーがそう決断した理由を聞いても良いか。」

元々、この世界を知り決めると言っていた。

これまでもボンゴレに足を運んで、『VARIA』にも足を運んで、『CEDEF』にも行った。

知るにつれ私に背負えるものなのか不安を感じていた。

世界を知って、知ったものだけで決断できるのか私も分からなかった。

膝の上で両の手を組み合わせ、私はリボーンの言葉に瞼を伏せた。